■ 「ISOT2009 レポート 」
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■ デザインフィル
□いつも、まるでテーマパークのような展示で
私たちを楽しませてくれているデザインフィル ブース。
今回のテーマはピクセル(画素)。
ブースにはブラックをベースに画素をイメージした
四角い模様がちりばめられていた。
これはデザインフィルの一人一人がいろんな形で融合することで、
あらたなプロダクトが作られる、ということも込められているのだという。
さて、今回もデザインフィル恒例の社内デザインコンペが開催されていた。
今回のお題は、「色紙」。
「デザインフィル」と「色紙」というと
ちょっと意外な感じがするかもしれない。
しかし、
実はデザインフィルでは「色紙」のメーカーとしてはとても有名。
市場ではかなりのシェアを誇っている。
特にデザイン性の高い色紙では定評がある。
色紙といえば四角いものという固定観念があったが、
今回のコンペではそうした常識を覆してくれる
ユニークなものがいろいろと発表されていた。
その中で気になったものを幾つか。
□「メッセージ バーガー」
四角い色紙にパンやハンバーガー、目玉焼きなどがあり、
その裏面にメッセージが書き込めるようになっている。
しかも、それぞれが切り抜けるようになっており、
まさに、ハンバーガーのように重ね合わせてボックスに入れておける。
ハンバーガー好きの人にはうってつけの色紙といえよう。
□こちらは、黒板スタイルの色紙。
卒業の時に先生に送るのに相応しい色紙だ。
□今や懐かしい存在となりつつあるレコード。
ジャケット(懐かしい表現だ、)もついていて
思わず飾っておきたくなってしまう。
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□色紙を書くときに意外と困るのが、
それぞれが書き込むスペースだ。
ケーキをカットする時のように
みんな均等にしてあげないといけない。
これは、
そんな書き込みスペースを確保した線で
デザインしてしまったという一石2鳥的なアイデアだ。
凹凸で線を表現することで
一人一人のメッセージが主役となって目立つのがいい。
□こちらは大学ノート風の色紙。
拡げると、中は横罫線ノートになっている。
いたずら書き風に書き込むと
思い出深い色紙になりそうだ。
□ありそうでなかったホームベーススタイルの色紙。
球児たちの思い出を書き込むのにピッタリだ。
□デザインフィルブースでは、
こうしたコンペ以外にも
もちろん新作も発表されていた。
中でも注目したのが
MD ノート用のカバー。
MDノートは、ご存じのように
デザインリフィルが誇る MD 用紙(ミドリダイアリー用紙)を
前面に打ち出したノートである。
このノートはその飾り気のないMD用紙だけの無垢らしがいいのだが、
わざわざそのMDノートにカバーをかける必要があるのだろうかと、
個人的には、この説明を受けつつも多少の違和感を覚えた。
しかし、これは MDノートの無垢らしさに
さらに輪をかけた無垢なカバーになっているので、
先程の考えはスバヤク撤回した。
カバーの素材は牛のキップ革。
ヌメ革と言われるもので
植物タンニンをする以外は余計な着色は行っていないという。
そんなこともあり、本来の革が持つ風合いがそのまま残されている。
開いた右上には「隠しペンホルダー」が備わっている。
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これは、まさに「隠し」であり
使わないときは埋め込んでおくことができる。
必要な時だけ起こして使えるのがいい。
しかも、ホルダーの向きが外側ではなく、
あえて内側を向いているところも気に入った。
これなら、ノートの携帯時にも
ペンが必要以上に飛び出さず邪魔にならない。
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使い込む程にどんどん色が変わり、
愛着が増していく。
ノートのカバーも育てがいがあるというものだ。
【 新品 】 【 使用した状態 】
文庫本サイズ 4,725円。新書サイズ 5,250円。A5サイズ 7,875円。
□「和」のようで、それでいて「アジアン テイスト」も感じさせる
「紙コモノ」の新作が発表されていた。
「紙コモノ」とは、
大人の女性をターゲットにした「手渡しのお付き合い」を提案するシリーズ。
これは伊予和紙を使い、
紙にコシがありつつも独特な優しい風合いがある。
かなりビビッドな色使いをしながらも、
派手という言葉とはほど遠い上品さがある。
金封やポチ袋は、閉じている時は、
花がつぼみになっていて、
封を広げると中から花が大きく開いた絵柄が出てくるという
開ける楽しさが味わえるものになっている。
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金封には専用ケースも別売りされている。
メッシュタイプで、中の絵柄がうっすらと垣間見える奥ゆかしさがある。
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