■ 「 ペーパーワールドチャイナ2010 レポート !」
■ 消せるボールペン
日本で人気の消せるボールペンは、
中国でも人気のようで、
今回のペーパーワールドチャイナでは、
いくつものブースで見かけることが出来た。
その消す方式は色々なものがあった。
そもそも、中国の人たちはボールペンをよく使うので
この消すことができるというのは、とてもニーズがあるという。
中でも学生は勉強で消しながらよく使っているそうだ。
□BAOKEというブースでは、化学反応を使ったものが展示されていた。
ボールペンで書いた筆跡を、
反対側に付いているマーカーのようなペンで、その上を塗ると
透明のインクが出て、シュワと魔法のように消えていく。
一度マーカーを塗ったところには
同じボールペンで再び書くことはできない。
その場合は、違う種類のボールペンで書き直すという。
ペリカンが出しているインク消しペンに似ている気がした。
□そして、別のブースでは、
消しゴムのように擦って消しとるものが展示されていた。
このペンはベースが油性ボールペンになっていて、
これで書いたものを
ボールペンの後側にある消しゴムでこすると
まるで鉛筆のように消えていく。
この会社は12年前に、
この消せるボールペンを開発したという。
消しゴムは付属のものだけでなく市販のものでもOK 。
私が力づくでゴシゴシと擦っていたら
担当の人にもっと軽くと言われ
軽く擦っててみたら、確かにちゃんと消すことが出来た。
いわゆるボールペンスタイルのものから
消しゴム付きの鉛筆の様なのものまであった。
この機能性、
つまり、消しゴムで消すということで言えば、
鉛筆スタイルの方がどことなくしっくりくる。
この他にも、色々なデザインのものが展示されていた。
それらの中には、全て同じリフィルが入っている。
なぜか、そのリフィルが全てメタルボディでがっちりと覆われていた。
なぜプラスチックにしないのかと聞いてみると、
特殊なインクなので、中に圧力をかけているためだと話してくれた。
■ ファイルを自立させるスタンド(WORLD WIDE)
今回のペーパーワールドチャイナの中で、
最も印象に残ったものをあげなさい、と言われれば、
私は、真っ先にこのWORLD WIDEのものをあげるだろう。
同社は、
展示会場の中央にあるひときわ広い通路に
大きなブースを構えていた。
どうやら大手文具メーカーのようだ。
そのブースの中にはファイルそのものではなく、
ファイルの中に使われる様々なリングが何十種類、
いや何百種類というくらいに展示されていた。
こうしたパーツメーカーは、
正直なところ、個人的にはそれほど興味がないので、
いつもなら通り過ぎてしまうところだが、
なぜかこの時は何か感じるものがあり、
フラリと中へと入っていた。
たくさんのファイルパーツが並んでいる中に、
見慣れないものが目に入ってきた。
それは「スマートイーゼル」というもの。
折りたたんだ状態では棒状になっていて、
一体これは何のためのものかさっぱりわからない。
と、あたりを見回してみると、
そのすぐ上に、実際の使用例が展示されていた。
これはファイルを見やすくするための後付けスタンド。
使い方は、
ファイルの背の上と下をクリップで固定する。
![]()
このクリップはファイルの背の長さに合わせて、
伸びるようになっている。
次に、折り畳まれた二本の脚を広げる。
こうすると、
ファイルを開いた状態でしっかりと自立させることができる。
このそれぞれの脚は三脚のように伸び、
同時に足の角度も調整可能。
つまり、いろんな角度で自立できるわけだ。
さらに、ファイルを横にした状態で
自立させるときにも活用できる。
二本の脚先にはフックがあるので、
それを使ってファイルの端っこをとめればいい。
![]()
この様に取り付ければ、
紙芝居のように相手に見せることができる。
このスマートイーゼルを見て感じたのは、
ファイルだけでなく、ノートや本、はたまたスケジュール帳などにも
使えるタイプがあればいいのではないかということ。
こうした本などを立てるものには、
書見台というものがあるが、
どうしても、大きなものになってしまう。
大きいと、私のような「ノマドワーカー」には、
気軽に持ち歩くということがやりづらい。
こうした折りたたみ式、そして後付けタイプなら
きっと便利だと思う。
それにしても、これは面白い。
2008年に発売され、
現在は欧米や南米で展開されているという。
日本でもぜひ販売してもらいたい。
■ テープのセットがワンタッチなテープディスペンサー
テープディスペンサーというと
テープを固定する部分に取り外しができる軸が付いているものだ。
そこにテープを固定し、ディスペンサーにセットして使う。
しかし、これはその軸がない。
厳密にいうと軸はあるのだが、
本体に一体化されている。
テープをセットする溝の中を覗き込んでみると、
内側に緩やかな丘のような感じで盛り上がっている。
テープをセットするには、
ここにテープを押し込んでしまう。
先程の丘のような部分は、
強く押し込むと、引っ込むようになっている。
これがいいのは、
テープの大きさによって、軸を交換しなくていいところ。
大きいディスペンサータイプであれば
大きい巻テープはもちろん、小さい巻テープでも取り付け可能。
そして、
軸が一体型なので、テープを強く引っ張っても、
軸ごとテープが外れてしまうということもない。
試しにかなり強く引っ張ってみたが、
テープが外れることもなく、もちろんディスペンサー自体もびくともしない。
この様に手前に聞くだけでなく、
仮に上に引っ張っても OK 。
この構造を利用して壁にセットできるタイプもあった。
しかしながら、
どんな壁でもOKという訳ではなく、
布壁だけにしか対応していない。
裏面には二本の針があり、
それを差し込んでセットする。
これもなかなか便利そうだ。
2008年に発売を開始し、
現在はヨーロッパ南アメリカ、カナダ、オーストラリアなどで
販売しているという。
なお、日本では未発売。
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