■ 「ペーパーワールド2013 レポート」
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□ ペンのバリエーションがとてつもなく豊富
ステッドラーブースには
時間にして2時間半くらいは滞在し、
数十種類ものペンを取材させていただいた。
これだけのペンを取材したのに、
すぐまた別のペンに私の目は止まった。
あれだけのペンを
見たのだからもういいだろうと
思うところだが、
私にとって
「甘いもの」と「ペン」は別腹なのだ。
「Meisenbach (マイセンバッハ)」は、
1880年創業というドイツのペンメーカー。
ブースに誇らしげに並べられていたのは、
真っ白に塗装されたペンの数々。
なにもこの白いペンを
そのまま販売するという訳ではない。
この会社は
様々なデザインのペンを持っているということが一番の売り。
たとえば
一つの胴軸は、
いくつものデザインのキャップ
そして、尾栓がセットできる。
胴軸自体も長いもの、短いもの、
そしてスリムなものから太いものまで色々とある。
では何通りのペンが作れるのか?と聞いてみると
担当の人にも
もはやわからないという。
ブースには新しくデザインされたペンも展示されており、
やはりここでも
そのバリエーションがいくつもセットされていた。
同社では売り上げの約80%が
他社のブランド向けにペンを作るいわゆる OEM 、
そして20%が自らのブランドのペンという割合だ。
日本ではまだ展開していないそうだ。
ボールペン以外に万年筆タイプもあり、
万年筆はインクフローを機械でチェックし
品質管理を徹底しているとのことだった。
□ ロディアの新作続々
ホール4.0をいったん離れ、
3.0へと向かった。
ここには
クレールフォンテーヌ・ロディアグループのブースがある。
日本支社代表の方が
この日しかブースにいらっしゃらないということだったので
急いでブースへと向かった。
ブースには
クレールフォンテーヌ、ロディア、エルバン、 Gラロなど
同社に属するいくつものグランドが一堂に展示されていた。
老舗ブランドということもあって
たくさんのバイヤーが詰めかけていた。
まず、はじめに見せていただいたのは
ロディアの新作。
これは
「ブロック R by ロディア」というもの。
定番のブロックロディアのようなスタイルだ。
ただ、
これがちょっと違うのは
表紙がマットな手触りであるところ。
そして、
右下には商品名にもある
「 R 」のマークが見える。
中の紙はクリーム色で
紙重量もブロックロディアの80g/uに対し、
10g重い90g/uになっている。
実は、
この紙はロディアの「ウェブノートブック」にも
使われているものだ。
紙面は横罫線のみで、
サイズは11、13、16、19という展開。
上質なタッチの表紙、そして紙質を使い、
いわゆるハイスペックのロディアということになる。
紙の枚数は10枚少ない70枚だが、
ブロックロディアと比べると厚さはほぼ同じだった。
ビジネスシーンでの商談など、
ここぞという時に使う、
言わば、「勝負ロディア」というイメージのようだ。
ちなみに、
ブラック表紙タイプの他、オレンジ表紙タイプもある。
この4月から日本でも販売される。
□そして、
これは日本での展開はまだ検討中ということだったが、
「ロディア UNLIMITED 」というノートを見せてもらった。
ロディアらしい表紙に
ブラックとオレンジのゴムバンドが付いている。
厚みもそれほどないので、
気軽に使うことができそう。
紙面は
タイトル枠の付いた横罫線。
□ロディアと言えば
表紙が縦に開くパッドタイプというイメージがある。
ノートタイプでは横開きもあるが、
いわゆるパッドタイプは、
縦開きが基本だ。
そんな中で
パッドスタイルを保ちながら、
横開きにした「ブロックロディア サイド」というものも
登場していた。
A 4サイズとタップリとした大きさ。
ノートと違うのは、
表紙にブロックロディアでお馴染みの
折り目が付いている点。
ノートのように完全に見開くのではなく、
表紙を折り曲げて開くというスタイル。
横に開いて使う
ロディアのパッド、
これはちょっと新鮮だ。
罫線は方眼、横罫線そして、
SEYES(セイエス)というフランス罫線も用意されている。
□今回のロディアの新作は
表紙の開き方が多彩だ。
「ロディアポケット」というこのメモパッドは
表紙が上から開く。
こうしたタイプは、
すでにいくつかのメーカーからも出ているが、
実はロディアでは20年ほど前に
やはり「ロディアポケット」の名で発売していたのだそうだ。
それがこのたび復刻された。
□昨年から日本でも展開された
ロディアのハードカバー手帳の「ウェブノートブック」。
その横長スタイルとして
「ランドスケープ」が仲間入りした。
14 cm ×11cm の小さいサイズと
A5横長の2サイズ。
「ランドスケープ」とは景色という意味があるが、
パソコン業界では
横長画面のことを
俗に「ランドスケープ」とも呼んでいる。
今や私たちの仕事は、
パソコンも画面を見ながらというのが中心。
そのパソコン画面と同じ横長のノートは
きっと仕事をスムーズにしてくれることだろう。
□そして、
これは日本だけで限定発売される「 THE ブロックメモ」。
デザイナーは水野学 氏。
水野学 氏と言えば、
ニトムズの「 STALOGY」を
デザインディレクションしたことでも知られている。
今回のものでは、
ロディアが発売された
1900年代当時に
フランスでよく使われていた
タイポグラフィーを採用している。
いい顔をしたロディアだと思う。
4サイズがワンパックに収められて
発売される。
3月21日から日本でも発売。
クレールフォンテーヌの復刻ノートの第2弾。
今回はボブファンデーションによるデザイン。3柄6色。
クレールフォンテーヌ「 GraFit 」というスケッチ用のメモパッド。
これまでは無地だけだったが、ドットも新たに加わった。
□ 書類のアーカイブに
ファイルされた書類は
プロジェクトが終わりを迎えると、
ファイルから取り出され、
よりシンプルな形で保存される。
日本ではこの時、
綴り紐がよく使われる。
これは、
そのヨーロッパ版というべきものだ。
紐タイプよりも
ずっと便利かもしれない。
「D-CLIP」という名前は、
どこかで聞いたことがあるが、
それとは全くの別物。
デンマークの TOP - PRINT という
メーカーのものだ。
赤、青いずれもプラスチック製で
赤い方だけは
中にフレキシブルに曲がるワイヤーが入っている。
使い方は、
まずファイルを広げ
リングを開けるところから始まる。
2本の足の先端は
わずかに凹んでいるので、
リングの先端にピタリとセットできる。
この連結した状態で
書類を「D-CLIP」側にどんどん移動させていく。
凹凸で「D・CLIP」とリングをセットしているだけだが、
そもそも本体が
プラスチック製でしっかりとしているので、
スムーズに書類の移動ができる。
書類を「D-CLIP」に完全に移動したら、
2本の足に留め具をセットして
足をグイと折り曲げる。
たったこれだけ。
このフレキシブルに曲がるレッドタイプは
何度も使い回しが効く。
一方で
ブルーのタイプは中にワイヤーが入っていない。
書類を収めたら
足を完全に折り曲げてしまう。
つまり、
1回コッキリタイプ。
この「D-CLIP」が気が効いているのは、
背ラベルまで付けられるところ。
こうした書類を綴じるだけのものは、
背のラベルが付けにくい。
「D-CLIP」には専用の紙製ラベルが
付属されている。
書類と留め具の間にラベルをセットし、
余った紙は「D-CLIP」の隙間にさし込む。
こうするとラベルが
背に出来上がる。
日本ではまだ展開していないという。
ぜひ展開してもらいたいアイテムだ。
□ PROVER の新作は多機能派
日本でもすっかりお馴染みの
PROVER にも新商品が発表されていた。
なんと
つい2週間ほど前に出来たばかりだという。
「FIXON PLUS 」というものだ。
基本機能は
「FIXON」の十八番である
テープを
貼ってから切るというものがベースになっている。
封筒など予め決まった長さのテープを貼る時には、
この貼ってから切るというのが実に重宝。
今回、
ボディがよりコンパクトになり、
さらに二つの新たな機能が加わっている。
ボディサイドには
封筒の封をキレイにカットするための
専用カッターが付いている。
封をする、
そして封を開けるという両方が
この1アイテムでできてしまう。
そして、
その反対側には
もう一つの別なカッターが付いている。
これは一枚切りカッター。
2種類のカッターが付いているが、
メインのテープディスペンサーの使い心地に
全く影響を与えてない
スッキリとしたデザインに仕上げているのは
さすが PROVER 。
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* 3ページ目には、
ドイツのペンブランド「オットー・フット」の新作ペン情報などがございます。