■ 「ISOT2008(国際 文具・紙製品展) レポート」
■シャープ芯の交換に革命を起こす新商品(ぺんてる)
□ぺんてるブースで発表されていた新商品の一つに「クイックドック」というものがあった。
一見したところでは、
ごく普通のシャープペンのようだが、
これまでにない特殊な機構が備わっている。
シャープ芯が12本入ったケースごとシャープペンに入れられるという画期的なものなのだ。
芯の入ったケースは、単体の状態では密閉されていて芯は出て来ないのだが、
ペンにセットした途端、ノックをすると芯がカチカチと出てくる
誠に不思議な仕組みになっている。
これまで煩わしかった芯の交換を手を汚すことなく簡単にできてしまう。
まるでボールペンの芯交換のように。
また、ペンのボディはスケルトン状になっており、
ケースを中に入れると、それぞれの色がまじり合い独特なグラデーションボディを作り出す。
ぺんてるは世界で初めて、0.5mmのシャープ芯を開発したという実績を持っている。
そのシャープ芯へのこだわりが今回のような斬新な新商品開発に繋がったのではないかと思う。
* 価格 : 本体1個+替え芯カセット2個で472円
■クーラーの冷気を混ぜ合わせてくれるアイデア商品 (潮)
□キンキンに冷えた夏のオフィスは、
暑い中営業をしてきたものとっては、オアシスのような存在である一方、
日中ずっとオフィスにいる人にとっては寒くてたまらない。
特にクーラーの冷気が直接あたる席の人は、夏とは言え重ね着が必要になるほどだ。
こうしたクーラーの冷気がオフィスの一カ所に滞ってしまう問題を解消してくれるのが、
潮社の「ファイブリッド・ファン」だ。
これは空調をの通風口に直接取り付けるだけ。
このファン自体には電源は一切なく、空調の風力だけで回転する。
これにより、オフィスの空気をかき混ぜ一カ所だけ冷えすぎるということを防いでくれるのだ。
ほとんどの空調にも取り付けが可能で、
オフィスだけでなく一般家庭用のクーラーにも取り付けられるタイプも別途用意されている。
このファンを取り付けることで、室内温度はそれまでよりも高めにしても冷気がまんべんなく届くので、
快適に過ごせると言う。
もちろん、クーラーだけでなく冬は暖房でも使える。
価格はオープンだが、実勢ではオフィス用が30,000円くらいから、一般家庭用で5,000円くらいから。
文具流通では、キングジムから販売される。
■2穴パンチがさらに進化 (カール事務器)
□2穴パンチをはじめ業務用の裁断機など、
「切る」ことを専門にしているカール事務器。
その代表的商品である2穴パンチの進化形が参考出展されていた。
これまでのパンチは、ハンドルと穴を開ける刃が直結されていた。
したがって、紙の枚数が増えるほどハンドルが重くなってしまう。
そこで、考えられたのが「リンク機構」というもの。
バンドルと刃の間にこの「リンク機構」でつなぎ合わされている。
「リンク機構」と言われてもちょっとわかりづらいかも知れないが、
イメージとしては、テコの原理の支点が2カ所あるようなものだと言う。
これがあることで、押し込む力がこれまでの約半分で済む。
また、今回のパンチでは、「アンビエンス」というカラーコンセプトが与えられている。
これは、「雰囲気」、「環境」という意味で、
デザイン性の高い昨今のオフィス空間の中にあっても
しっかりと馴染み存在感を放つという狙いがあるのだという。
□こうしたカールの切るこだわりは、事務用品だけにとどまらない。
今、女性の間で人気のスクラップブッキング分野にも及んでいる。
今回新たに発表されていたものは、クラフト用のパンチ「フローランス ミュレ」。(各1,680円)
紙に細かな飾りのカットができる専用のパンチだ。
これまでもこうしたクラフト用パンチはあった。
今回新しいのは、紙のどの角からからでもカットできるようになっていること。
特に、これまでパンチを差し込むことができなかった紙の折り目からでも
カットできるようになっている。
今回のパンチには、様々なマークが用意されている。
基本は女性らしいデザインだが、
中には、ライオンの家紋スタイルや王冠など男性っぽいマークもある。
レターヘッドの上に押せば、平面的なレターがグッと格好良くなる。男性にも使いでがありそうだ。
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<今回ご紹介したメーカー サイト>
□ ハイタイド
□ デザインフィル
□ METAPHYS
□ ViaStone
□ ぺんてる
□ 潮
□ カール事務器
■ ISOT 国際 文具・紙製品展 公式サイト