■「マンスリー スケジュール帳を比較検討する。」
4/5ページ
□ここで永年連れ添ってきたクオバディス ビソプランにもご登場願おう。
こう見てきて気づいたことがある。
ビソプランは、ページの開き方が縦になっている。
一方、今回見つけてきた日本のものはいずれも本のような横開き。
なぜ、ビソプランは縦なんだろうと、不思議に思っていたが、
その謎が今回解けた。
それは紙面いっぱいいっぱいにカレンダーを収めるためだったのだ。
説明するまでもないが1週間は7日間、つまり奇数である。
これを横に並べて本のように横開きにしてしまうと
どうしても真ん中の水曜日か閉じ込み部分にあたってしまう。
だから日本のものをみてみると、
全て左ページに「日」「月」「火」。
右ページには、残りの「水」「木」「金」「土」という風に
分かれている。
つまり、左ページに余白ができてしまうのだ。
おそらくそれを嫌ったクオバディスでは、
限られた紙面いっぱいいっぱいにカレンダーを組み込むために
あえて縦開きにしたのだろう。きっと…。
さらにビソプランにはノートが1ページしかなく、
ひたむきにカレンダーだけに徹している。
こう見てみると、コンパクトなのに、そのわりに大きめなカレンダー記入スペース、
そしてノートがほとんどないなど、私の求めていることを実によく満たしている。
返す返す残念でならない。
もしこれが、完全に日本語表記だったら私の気持ちは他に移ることはきっとなかっただろう。
□そして、ビソプランも含めて8冊を表にまとめてみた。
No. メーカー名 手帳名称 価格 手帳サイズ 見開き面積 平方cm 1日分のマスの面積 紙面あたりの1日の大きさ %(*1) サイズ (縦×横) 面積
平方cm1 日本法令 プランニングメモリー B6 1,134円 B6 478 2.7×2.9 7.83 1.64% 2 日本ビジネスプラン ビジネスプラン ボックス 798円 8.9×18.5cm 288 2.8×1.9 5.32 1.85% 3 能率協会マネジメントセンター ペイジェムA6マンスリー2 809円 A6 305 2.5×2.4 6.00 1.97% 4 高橋書店 ラフィーネ 1 840円 A6 305 2.5×2.5 6.25 2.05% 5 アーテミス アタッチメントダイアリー 714円 小さいB6 397 2.6×2.6 6.76 1.70% 6 無印良品 再生紙マンスリーノート A5 420円 A5 615 3.1×3.4 10.54 1.71% 7 無印良品 再生紙マンスリーノート A6 315円 A6 305 2.2×2.4 5.28 1.73% 8 クオバディス ビソプラン クラブ 1,890円 8.8×17cm 283 2.7×2.25 6.07 2.14%
*1の値は ( 1日分のマスの面積/見開き面積×100 )
今回計ったのは以下の通り。
「手帳のサイズ」、「見開き紙面の総面積」、「一マス分の記入スペースの面積」。
そして、今回試みたのが、見開き紙面あたりの一マスの割合(一番右の列)。
これは、限られた紙面をいかに有効にカレンダーとして使い、
日々の記入スペースをどれだけ確保しているかをじっくりと比較してみたかったからだ。
先ほども触れたように、
マンスリー手帳は、一ヶ月の予定が一望出来る良さはあるものの、
どうしても、日々の予定を記入するスペースは小さい。
それがために敬遠するか人も多いと思う。
それなら、大きな手帳を使えばと思うところだが、
どうしても携帯性が悪くなってしまう。
それゆえ、コンパクトでありながら記入スペースもしっかりと確保されていることが
マンスリー スケジュール帳ではとても重要だと私は考えている。
この点で、今回の8種類の手帳をみてみると、
クオバディス ビソプラン、能率協会マネジメントセンターのペイジェム、高橋書店のラフィーネが
高ポイントを得ている。
□そうしたことを含めて色々と検討下結果、
最終候補として、以下の3点に絞った。
日本法令のプランニングメモリ B6判
能率協会マネジメントセンターのペイジェム、
そして、
高橋書店のラフィーネ、
まず、最も記入スペースが大きな日本法令のプランニングメモリだが、
当初はこれが一番いいのではと、すっかりとその気になっていた。
しかし、これほど大きな予定記入欄がはたして私に必要なのだろうか。
記入スペースが大きくなれば、さらにたくさんの予定を入れることになる。
おまえは来年そんなにたくさんの仕事をするのか!?
そう言われると、ウムと悩んでしまう。
そして、たっぷりとあるノートも気になる。
今の私にはこれを使いこなせなせそうにない。
このプランニングメモリは最終候補からはずすことにした。
□残る能率協会と高橋書店のものは、限りなく似たスタイルだ。
カバーという点から見れば、
花柄でないほうに、すぐに軍配があがる。
はたして、それだけで決めてしまっていいのだろうか。
そもそも今回の買い換えようと思ったのはなぜだったか。
英語表記でなく、日本語表記の方がいいということだったはずだ。
その点で見てみると、
ペイジェムは、曜日が「Monday」、「Tuesday」と英語だけだ。
一方の、ラフィーネには、英語と共に「月」、「火」も併記されている。
【日本能率協会マネジメントセンターのペイジェム】 【高橋書店のラフィーネ】
それぐらいのことは、どちらでもいいではないかと
多くの人は思うかもしれない。
しかし、私にはこれがとても気になる。
例えば、誰かと予定を決める際に、
「今度の打ち合わせはウェンズデイの午後なんてどう?」
「ウェンズデイはちょっと都合がわるいね。チューズデイならいいよ」
なんてやりとりをするだろうか。
少なくとも私はしない。
そこはやはり、「水曜日」や「火曜日」と言っているはずだ。
「Wednesday」と言えば、すぐに水曜日とわかるのだが、
頭の中では、ものすごいスピードでこれを「水曜日」と置き換える作業をしているに
ちがいない。
もともとマンスリーはカレンダーのようにシンプルに使えるのがその良さである。
そこに、何か変換しなくてはいけないようなものは、極力挟み込みたくない。
私にはやはり、日本語表記の方がしっくりとくる。
そして、1マスの記入スペースを比較してみると、
ラフィーネの方がわずかに1mmばかりだか大きい。
さらには、
ビソプランよりも1マス分の面積が大きい。
よし、来年は高橋書店のラフィーネで行こう!
次のページへつづく
1 > 2 > 3 > 4 > 5