文具で楽しいひととき
■ その22  「落書きという名のシャープペン」  

              ラミー ペンシル0.7mm スクリブルブラック 6,000円+Tax

□私は長年、愛用していたシャープペンがあった。
 モンブラン マイスター シュテュック 0.5シャープペンだ。
 色はバーガンディ。

モンブラン マイスターシュテュック

 「あった。」というように過去形です。
 ある時、不意に地面に落としてしまい、ボディが割れてしまった。

 修復を試みたが、如何ともしがたく涙をのんで、机の引き出しに
 引退いただくこととなった。

 その涙も乾かぬうちに、もう次のシャープペンは何にしようとあれこれ
 考えている自分がおりました。

 最愛の妻を不慮の事故で亡くしてしまい、すぐに再婚するみたいで気が引けたが
 事が文房具だからいいだろう。
 そんなことを考えながら既に足は行きつけの文具屋さんに向かっていた。


ラミー LAMY スクリブル


□あまたあるシャープペンの中から私があえて選んだのが
 ラミーのスクリブル0.7mmシャープペンだ。

 太く、短いスタイルは、はじめちょっと、とっつきにくかったが
 独特なスタイルとその愛嬌ある太めのデザインに惹かれてしまった。
 
 このスクリブルはデザイン面での評価は高く、
 2001年にドイツのステイショナリーの展示会フランクフルトフェアの
 デザインプラス最優秀賞を受賞している。

 ボディの素材はABS樹脂。私はてっきりなにかの鉄で出来たものかと
 思っていた。というぐらい質感がとてもよい。
 プラスチックっぽさは微塵も感じられない。




ラミー LAMY スクリブル


 握ってみると、太い軸のおかげでしっくりとくる。
 表面がラミーお得意のつや消し加工が施されており、
 見た目だけでなく、握り味も上々。


□0.5mmから0.7mmに芯を替えた訳だが、私はそれほど小さい文字を
 書く几帳面なタイプではないのでほとんど違和感はなかった。

 私は0.7mmのちょっと濃い目のBを使っているが
 0.7mm芯独特の柔らかな書き味が結構気に入っている。

 ちなみに、日本では0.5mm芯が一般的だが、欧米では0.7mm芯の方が
 圧倒的に多いらしい。
 日本では漢字という細かい文字を書くためだろう。

 そうはいっても最近では、日本でも0.7mm芯は文具屋さんを
 のぞけば結構簡単に見つけることができる。


□このスクリブルの特徴はなんといてもボディがコンパクトなこと。
 小さいボディは収納しやすい利点がある。
 通常のペンはYシャツの胸ポケットにさすのが、私のいつもの
 やり方だが、たまにTシャツやポロシャツなど胸ポケットがないこともある。

 そうした時は、ズボンのポケットに入れるしかない。

 通常のペンは軸が長いので、ズボンのポケットに入れるのがためらわれる。

 その点、12cmというコンパクトサイズのスクリブルなら、ズボンのポケットにも
 すっぽり入ってしまう。

 それを想定してか、ペン先の部分が収納できるようになっている。
 なので、ポケットの中で生地をつらぬくことはまずない。

 これなら、ズボンのポケットに入れて動き回ったって安心だ。


ラミー LAMY スクリブルラミー LAMY スクリブル


□このシャープペンは落とさないように気をつけて
 大事に使っていこうと思う。


(2004年4月13日作成)

*ラミースクリブルのブラックは廃盤になったようです。

  ■ オールブラックではありませんが、こちらで各種ラミー スクリブルが、販売されています。

  ■ こちらでも手に入ります。





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