文具で楽しいひととき
■ ISOT 2010レポート


■ 「人気商品がさらに進化」 リヒトラブ


  


 使い手のことを考え、かゆいところに手がとどく商品を
 ここ数年いつくも送り出しているリヒトラブ。

 私が同社に注目するきっかけとなった「スケジュールファイル」。

 その「スケジュールファイル」の新しい進化版がお目見えしていた。

 リヒトラブには涼しげでカラフルな「アクアドロップス」というシリーズがある。

 その「アクアドロップス」タイプのスケジュールファイルが
 新たに登場していた。


  


 これまでのブラックタイプが単にカラフルになっただけではない。

 最大の特徴は、
 32のインデックスが自分で自由に付けられるようになっているところ。


  


 「スケジュールファイル」発売以来、
 ユーザーから日付だけではなく、他のものも管理したいという要望が寄せられ、
 今回の商品化となった。


  

  


 日付には日付の良さがあるが、
 これだけの数のインデックスが予めあると、
 他にも色々と使い途がありそうだ。

 インデックスが差しかえ可能ということで
 今回のものには、厚紙のインデックス用紙が用意されており、
 それをインデックスのポケットに差し込んでいく。


  


 このポケットは上と下が筒抜けになっているが、
 インデックスがピッタリサイズのようで、
 机の上でファイルをトントンと叩いてみても
 インデックスはずれることはなかった。

 また、細かな配慮としては
 そのポケットの上と下はわずかにずれたつくりになっていて
 インデックスの入れ替えも簡単にできるようになっている。

 そして、今回の「アクアドロップス」ファイルには、
 一ヶ月を管理する、これまでと同じ32インデックスタイプの他、
 12インデックスタイプも新たに加わっていた。


  


 これは、1日ごとではなく、もう少しざっくりと1ヶ月ごと、
 つまり、1年間の整理ができるようになっているものだ。

 もちろん、こちらもインデックスの差しかえが可能。

 それから、
 改良点がもうひとつあった。

 背表紙の端がキザギザにカットされている。





 これは、スケジュールファイルを机の上にベタッと置いたままでも
 インデックスを下からつまみあげやすくするためのものだ。

 これなどは
 まさにかゆいところに手が届く配慮だ。


□リヒトラブの中で個人的にかねてより注目しているものがもう一つある。

 それが、「ツイストリングノート」。

 これはリングノートであるのに、
 そのリングが自由にはずせるというもの。

 ノートを開いて斜めに引っ張るとリングが外れて
 中の紙が差し替えできる。

 この「ツイストリングノート」にも、
 アクアドロップスタイプがラインナップされていた。


  


 さらに、注目なのはリフィルとして
 新たに無地タイプが加わったこと。


  


 サイズはセミB5とA5の2種類。

 これは書き込むだけではなく、
 プリントアウト用紙として使い、
 それをそのままノートに綴じるということも出来てしまう。

 これまではプリントアウトしたものはノートに貼っていたが、
 これならノートに直接プリントアウトができるようになる訳だ。

 ここまで来たついでに A 4サイズもあるといいかもしれない。


■ 「スタンプを美しく収納」 シャイニー


  


 スタンプの専門メーカー、
 シャイニーで素敵なアイテムが展示されていた。

 それはスタンプではなく、
 スタンプを収納しておくためのラック。


  


 よく洋服屋さんで洋服がつり下げて
 クルクルと回転できるものがあるが、
 これは、ちょうどそのようなイメージ。

 吊してあるラックは、同じようにクルクルとまわして
 必要なスタンプをとることができるようになっている。

 もともと、シャイニーでは
 このラックを以前から扱っていたが、
 日本では、あまり人気はないだろうということで
 これまで積極的な PR はしてこなかった。

 今回試しにISOTで展示してみたところ、
 多くの人たちから注目を集めていたという。

 たしかに機能性もあり、
 少しばかり雑貨っぽい雰囲気もあり、
 これはちょっとしたインテリアにもなりそうだ。



■ 「紙に新たな付加価値」 デザインフィル


   


 デザインフィルは今年で60周年を迎える。

 今回の展示のコンセプトは「アナザーステージ」。

 その「ステージ」ということを象徴するかのように
 入口から揺るかな坂道を上がるようになっていて
 メインの展示スペースは、
 展示フロアよりも1mほど高く作られている。


  


 そのステージの上には
 様々な紙製品がぎっしりと密度高く展示されていた。

 その中で気になったものをいくつか。

 まず、私の目に入ってきたのは、
 「オリガミオリガミ」というもの。


  


 これはその名の通り「折り紙」。

 しかし、子供用というよりかは、
 大人っぽい雰囲気がたっぷりとある。

 そう感じさせるのは、単色ではなく、
 様々な柄が印刷されているからなのだろう。

 折り紙の定番サイズ15cm ×15cm なので、
 鶴を折ったりと折り紙としても、もちろんふつうに使える。

 しかし、今回の「オリガミオリガミ」はそれだけではない。

 たとえば、ちょっとしたものを包むのにも使える。

 お金を包んだり、
 旅行の土産を配るときにこれで包んだりなど楽しめる。


    


 紙には包装紙が使われていて、
 ボールペンなどで書き込むこともできるようになっている。


  


 折るだけではなく、包む、そして書くといった具合に幅広く使うことができる。


□そして、こちらが「耳付き和紙」。


  


 耳とは和紙を作る過程でできる紙の端っこのフサフサとした部分。

 これは、この耳をそのまま活かした便箋と封筒。

 便箋は罫線がすかし(ウォーターマーク)で作られているというこだわりよう。


  

  


 筆欲がそそられる便箋だ。


□どことなく昭和の香りが漂ってきそうな
 いい雰囲気の「常備箋」というものがあった。


  


 デザインフィルによると、
 便箋の普段の収納方法として
 机の上では、平積みするのではなく、
 立てて収納しているケースが多くあるという。

 そこでこの便箋は、
 立てて収納しやすいように背表紙を作り、
 そこに種類がわかるように印字もしてある。


  


 中の紙は、 MD用紙クリーム、 DP 用紙(デザインフィル ポケット用紙)白、
  DW用紙(デザインフィル ライティング用紙)クラフトの3種類。


□デザインフィルの人気商品「Dクリップス」。

 これまでは、かわいらしい動物などが中心だったので、
 40代のおじさんとしては、使うのにはちょっと勇気が必要だった。

 今回は、そんなおじさんの気持ちもくみとってくれたようで
 乗り物タイプが登場していた。

 欲を言わせてもらえれば、
 個人的には、
 クリップをマットブラックに塗装してくれるとありがたいのだが。。。

  


  


□そして、デザインフィルブースといえば忘れてならないのが、
 恒例の社内デザインコンペ。

 毎回、このコンペからいくつも商品化されている。

 今回のテーマは、金封。


  


 デザインフィルでは、
 5年ほど前からデザイン金封を作りはじめている。

 今回も、これは面白い!と思わせる
 自由な発想の金封がいくつも発表されていた。


  
         【飛び出す絵本のように、開くとお金が差し出される】


    
     【まさにめでたい金封】           【連名で名前が書けるタイプ
                               これはニーズがありそうだ。】


    
  【キラキラとしていて、おめでたい雰囲気】  【100万円入る金封。 貰ってみたい。。。】


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