文具で楽しいひととき
スリーエムジャパン
ポスト・イット ポップアップノート ディスペンサー
以前は机の引き出しを開けると、これから「付せん祭」でも盛大に開催されるのでは、、と思うくらいにたくさんのサイズそして色の付箋が入っていた。しかしながら、それら全てを常に使っているということはなく、結局のところよく使うのは、数種類に限られていた。
ではなぜ使いもしない付せんをたくさんため込んでいたのだろうか。たぶんそれは、付せんのスペースにこれから自分が書き込むであろう文字数にピッタリとあう大きさのものを選び出したいと思っていたからではないだろうか。選択肢が多いことは一見便利なようだが、実は使おうと思った時にさて、どれにしようかと考える必要が出てくる。
付せんを使う場面を思い浮かべて欲しい。おそらくその時はいつも結構急いで書きとめていることが多いのではないだろうか。コーヒーを飲みながらホッと一息ついてゆったりと付せんに書き込むということは記憶をたどってもあまり思い出せない。フト思いついたアイデアだったり、電話を受けて書き込むメモだったり、せわしなく書いていることが多い。
少なくとも私の場合はそうだ。この急いで書くということで言えば、「付せんを選ぶ」ということよりも「付せんにアイデアを書き残す」ということの方が断然重要。「選ぶ」ことは限りなくなくしていった方がいい。そこで、私は付箋ダイエットを敢行した。
その結果、今、仕事場の机には基本2種類の付せんしか置いていない。
■ 私が付箋を使う一番多い用途はメモ
急に思いついたタスクなどを書きとめている。メモを書くのに最適な大きさは7.5cm ×7.5cm の正方形タイプ。
この一種類にすることで選ぶ必要はなくなった。さらに、スムーズに書き込めるようにするために、私はポップアップノート ディスペンサーというものを使っている。これは付箋がティッシュペーパーのように一枚一枚引き出して使える便利なアイテム。
以前、「文具上手」という本で取材させていただいたお医者さんの杉原さんがこのディスペンサーを実にうまく活用されていた。私はそのやり方を取り入れている。それはこのディスペンサーを机の天板の裏面に貼り付けてしまうというものだ。
ポップアップディスペンサーには予め強力な両面テープが付属されていて、机などに固定できるようになっている。それを使い机の裏に貼り付けてしまう。
位置は机の左側。私は右利きなので、左手で付箋を取れるようにしたほうがスムーズにメモ体勢に入ることができるからだ。タスクやアイデアを不意に思いついたら、左手を机の裏に回すだけで、それこそブラインドタッチで付箋を取り出せる。
以前の「付せん祭」時代では、その都度引き出しを開けていくつものサイズからさて、どれに書こうかと悩んでいた。「サッと書く」ということで言えば、きっと3秒くらいは短縮できたと思う。
私をこの付箋に急に思いついたタスクを書くことが多い。タスクは以前にも紹介した「ToDo 全集」というものをATOMA A7メモで作って管理している。この「 ToDo 全集」は常に自宅に置いていて仕事場には持ってこない。
仕事場に持ってくるのは、あくまでもその日にやるタスクだけ。「(時計式ToDo管理付せん」に書き込んで)急に思いついたタスクは緊急なものでない限りその場でやることはなく、自宅の「ToDo 全集」に書き加えていく。
タスクを書いた付せんはひとまず手帳スタンドの前にキープしておく。
1日の仕事も終わりさぁそろそろ家に帰ろうということになったら、そのタスクが書かれた付箋を手帳のその日のページに貼る。
これは忘れっぽい自分のための対策として、必ず守っているマイルール。自分がその後行うであろう動線に付せんをセットしておくというものだ。私の場合、手帳は自宅に帰ってからも必ず開くので忘れる心配がない。ちなみにノートだと、自宅で開く日もあれば、開かない日もあったりする。
この自分の動線上に付せんを残すのは、こんな場面でも使うことがある。たとえば、翌日の朝に必ず持っていかなければならないものがあったとする。それを付箋にメモして私はそれを玄関のドアに貼ってしまう。玄関は「明日の自分」が必ず通る動線にあるので、いくら自分がそのメモのことを忘れていたとしても、必然的に目に入ってくることになる。
実は「メモを書く」ということと同じくらい、明日以降の自分にちゃんと見させる場所にそのメモを残すということも大事なんだと思う。
■ インデックス専用付せん
もう一つ、仕事でよく使っている付せんは「スリム見出しミニ」というタイプ。
先程の正方形はメモとして使っていたが、今度はインデックスに特化した用途。これがとっても小さくて2.5cm ×0.75cm というサイズ。この小ささがとても気に入っている。さすがになにか文字を書くということには適しておらず、書くとしても◯とか△とか×、もしくは数字一文字くらいだ。
これを使っていていいなと、まっさきに感じたのはペンケースにポイと放り込んでおいても、付箋がバラバラになりにくいところ。
いろいろなサイズの付せんでも試したが、このサイズが中でもばらけなかった。その理由がわかった。この小さな付箋の面積に対して粘着面が大きいのだ。たぶん半分くらいは粘着面になっている。
これは、おそらく粘着面を広くしたというよりも、付箋のサイズが小さすぎるから、いつもの粘着を付けたら半分ぐらいにまでなってしまった、ということなんだと思う。 たぶん・・・。いずれにしても、ペンケースでバラバラにならないのはうれしい。
このことは同時に書類などに貼った時の付箋の安定感という意味でもいいことだ。私はこれを資料の仮インデックス付箋としてよく使っている。
とまぁ、この2種類を基本にしてデスクワークをしているが、特に困るということはそんなになく、十分といったところだ。とにかくどれを使おうかと悩むことがなくなっただけでもうれしい。
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「文具上手」
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