文具で楽しいひととき
ハイモジモジ
Deng On
社内の同僚への日々の連絡は、おおかたメールで済んでしまう。
背中あわせに座っていて、すぐそこにいるのがすぐわかっているのに、メールで伝えたりするご時世。確かにメールなら、しっかりと記録も残って便利だが、それだけではちょっと味気ないような気もする。
それと、メールだと次々に新しいものが届いて自分が送ったものがその中ですぐに埋もれてしまう。だれもがメールで伝えあっている時代なのでむしろ紙という形で伝えた方が目立つということもあるかもしれない。
そこで今回は、そんなアナログ伝言メモツールを2つほどご紹介したい。
■ 電話をしながらでもメモしやすい
まず一つ目は、「スベらないメモ」。「スベらない」とは、なんともインパクトのあるネーミングだ。サイズは、よく会社などで見かける伝言メモくらいのサイズ。
こうして、メモを上からみただけでは滑るとも滑らないとも、どちらの気配も全くしない。では、これのどこが滑らないかというと、メモパットの台紙の裏面に滑り止めが付いているという仕組み。
メモの内容が「すべらない」ということではなく、メモ自体が机の上ですべらないという訳なのだ。裏面をひっくり返してみると、そこには、ちょっと見たこともないようなものが貼り付けてある。
ベージュ色をしていて、触ってみると、とってもマットな質感。
マットといっても、ラバーともちょっと違う。しばらく、スルスリとその手触りを確かめていてこの感触、以前味わったことがあるような記憶がよぎる。
それは、絆創膏である。絆創膏の表面の素材にどことなく似ている。よくよく見れば色も似ているではないか。この絆創膏風のストッパーが商品名の通り確かにすべらない。机の上にこのメモポイと置くと、ピタッと机の上に密着する。この上から指を添えてずらそうとしてもこれが動かない。びくともしない。
これは、こうやって指を添えて動かないことを確認するものではなく、ペンを持った片手だけでスラスラと書いていけるというのが最大の良さ。
思い起こして欲しい。電話を受けてメモを取るとき、左手には受話器が、そして右手にはペンが握られている。つまり、右手だけで伝言メモに書いていかなければならない。しかし、一般のメモはペンを走らせると、それにあわせてフラフラと動いてしまい、書きづらくなってしまう、、ということが一度や二度はなかっただろうか。
私はこれまでたくさんあった。こうした不安定な状態で書いた文字は、ひとさまには到底読めない代物。しかたないので、もう一度書き直していた。
すこし上達すると受話器を左手に持たずとも、やや首をかしげて、耳と肩だけで受話器を挟んでを固定する技を身に付けた。こうすればメモを左手で抑えることができるので、メモがフラフラしなくてもすむ。
しかし、この首をかしげるのは、不自然な姿勢で決して心地の良いものではない。この「すべらないメモ」なら、メモは机の上でフラフラすることなく、ドッシリと構えてくれるので、ペンを持った右手だけで自然に書いていける。
机に固定すると言っても、糊やテープで完全に貼り付ける訳ではないので、伝言メモは自由に動かすことができる。
先ほどは、指で押しても動かなかったが、実はこうして動かすことも可能。つまりこれは、上から押しつけるようにすると、ピタッと密着して動かなくなり、押さえつけないで、軽く動かす分にはストッパーは機能しないようになっている。
ちなみに、ストッパーが効くのは机の上だけではない。たとえば、ノートの紙面の上にポイと置いてもしっかりととどまっていてくれる。
紙面は一般的な伝言メモフォーマット以外に罫線タイプ、方眼、無地もある。
伝言メモに限らず、ひらめいたアイデアをササッとストレスフリーにメモするのにも適している。
先程は伝言メモを書き込むという作業を見つめ直したアイテムだった。
■ メッセージの目立ち度抜群
今度は書いたメモを相手の方に伝えるというただ1点に注目したもの。商品名は「Deng On(デングオン)」という。
この商品名、どんな意味かとよくよく考えてみたら「Dengon(デンゴン)」を離してしるだけであった。。
あえて、「On」を離している理由は、あとで、なるほどそうだったのかとわかることになる。メモには動物たちが、かたどられている。
これをどう使っていくのかというと、まず、伝言メッセージの書き込み方からしていつもとちょと違っている。メッセージをタイトルと本文の2つに明確に分ける。
タイトルとは例えば、「電話してください」、「メールしてください」、「資料をください」といった伝えたいメッセージの主題となる部分。ちょうどメールの件名のような感じ。これを動物たちの上に書いていく。
そもそもこのスペースはあまり大きくはないので、たくさんのことを書き込むことは出来ない。そして詳しい本文は、動物の下にある四角いスペースに書いていく。すべて書き終わったら、ミシン目のところで切り取ってしまう。次に、四角い部分をメモ本文が隠れるように谷折りする。
そして、これをキーボードの隙間にはさみこんでしまう。
こうすると動物たちは、キーボードジャングル(そんなのあるのか?。。)に直立不動する。商品名に「On」と付いていたのは、このキーボードに載せることを強調したかったからなのだろう。
その席の主、つまりメッセージを伝える相手が戻ってきたら、この動物にまず注目してくれることだろう。なんといっても動物がキーボードに立っているのだから。これまでの伝言メモとは違うインパクトというのが、これにはある。今回、私が入手したのは、「キリン」、「ウサギ」、「ワニ」の3種類。
せっかくなので、それぞれの動物に意味を持たせてみるというのもいいかもしれない。たとえば、キリンは、「首を長くして待っています!」というもの。督促してもなかなか提出してくれない同僚へのメッセージに。
そして、ウサギは足が速いというこで「至急!」というのは、どうだろか。。。かなりこじづけだが。
そして、ワニ。これは、もっと無理があるがワニは怖いのでちょっと怒っている時にというはどうだろう。。
こうした伝言メモは、こちらとしては他のどのメモよりも最優先で伝えたいという気持ちになる。
しかし、あまりその気持ちが強すぎて、大げさにやってしまうと、受け手にあまりいい印象を持ってもらえないということもある。この動物方式であればしっかりと目立たせ、それでいてそんなにイヤな気分にさせることもないだろう。
また、付箋にメモを書いて伝えるということはよくやるものだ。それを相手の机に貼る際、パソコンのモニターにということはあるが、意外とキーボードは、メモ設置場所としては未開の地であった。
キーボードという場所は、付箋を貼るには凸凹していて不安定、普通の紙のメモでもやはり不安定でスルスルと滑り落ちてしまう。今回のキーボードの隙間に挟み込むというのは、安定感という点でもすぐれている。伝言メッセージの設置場所としてはいいかもしれない。
そして、そもそもこのメモをキーボードからどかさないことには、その人は、仕事に取りかかることができないので、必ずメッセージを見てもらえることになる。
スベらないメモ(罫線)は、こちらで販売されています。
各種Deng Onは、こちらで販売されています。
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