■ 「仕立てのよい名刺入れ」 土屋鞄製造所 エンベロープ型 名刺入れ 5,775円
□初対面の方と挨拶を交わして、最初に取り出す道具と言えば
名刺入れ。
道具にこだわる私としては、相手の顔よりもどんな名刺入れを
持っているかというところについつい目が行ってしまう。
当たり前のこどだが、名刺交換は初対面の時に使うものだ。
なので、名刺入れって、第一印象という面で結構大事だと思う。
これまでの社会人経験の15年の間に4つの名刺入れを使ってきた。
でも、今度の名刺入れとは、永い付き合いになりそうな
そんな予感がする。
□それが、鞄工房土屋さんの「エンベロープ型名刺入れ」である。
はじめに私の心をとらえたのが、そのちょっと変わったスタイリング。
エンベロープは封筒のこと。
この名刺入れは洋封筒のような格好をしている。
逆三角形型にカットされた扉部分を開け閉めして使う。
この開け閉めがなんとも愉しい気分にさせてくれる。
これまで私が使ってきた2つ折タイプにはない愉しさだ。
□手にとってみると、なんとも上品な革の感触が
手に伝わってくる。あまりにも滑らかなので、ついつい撫で回してしまう。
材質はヌメ革が使われている。
ヌメ革とは牛皮を植物から抽出したタンニンという渋の成分で
長時間かけて鞣したもの。
やわらかすぎず、硬すぎず、革本来の風合いがとても心地よい。
□エンベロープ型名刺入れは収納部分がワンポケットになっている。
しかも、それがとてもでかい。
メーカーの解説によれば、タバコ1箱がケースごと入ってしまうほど。
ワンポケットということで、最初はちょっと戸惑った。
今まで、自分の名刺、頂いた名刺という具合に、ポケットを分けて
入れてきた。
さあ、どうしよう。
でも、この大容量のポケットをうまく使えばいい。
名刺入れから、1枚の名刺を取り出すには、手前から取り出すのか、
または、一番奥側から取り出すのかのどちらかだと思う。
私の場合は、一番奥側から取り出している。
きっと、皆さんも知らず知らずのうちに、どちらかのやり方をされているはず。
私の場合奥側から取り出すので、頂いた名刺は手前におさめればいい。
こうすれば、間違って他の人の名刺を差し出すというトラブルは
回避できそう。
でも、よく見てみると、扉の裏側にちゃんとポケットが1つ付いていた。
数枚の名刺ならここに入れておける。
□収容枚数は、なんと100枚。
実際に入れてみたが、型崩れすることなく
堂々たる存在感がある。
100枚の名刺を入れてふたを閉じてみると、
まるで、小さな鞄のようだ。
100枚収容といっても、見た目にそれほど大きいという印象はない。
その秘密はサイドに仕組まれたマチにある。
これが効果的に作用して、少なめの名刺を入れた時にはコンパクトに、
100枚入れた時には、マチをいっぱい広げて大きく、というように状況に
応じて変化してくれる。
100枚もの名刺を入れる機会があるかと言えば、私の場合結構ある。
パーティや懇親会など一度に大勢の方々にお会いする時だ。
そんな時も、このエンベロープ型名刺入れならスマートに名刺交換が
できてしまう。
□メーカーである鞄工房土屋さんでは、
職人さんが1つ1つ丹精込めて手作りをされている。
細かな部分まで抜かりがなく、縫製やコーナーの処理の丁寧さはお見事。
手づくりなので、大量生産はしていない。
品質を保ちながら、しっかりと作られている。
そのこだわりがとても好感がもてる。
□今は、まだおろしたてなので、革本来のプレーンな茶色をしている。
これから、何年もかけて100人と言わず1,000人以上の方々と名刺交換を
していけば、この名刺入れもきっといい味が出ていることだろう。
出会いの際の、よきパートナーとして
これから末永くこの名刺入れを使っていこうと思う。
■ このヌメ革エンベロープ名刺入れは、どうやら廃盤になってしまったようです。
(2004年8月25日作成)
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