■ 「美しく新聞を読む」 リアライズ シンブン クリップ 350円
□毎朝繰り広げられる通勤ラッシュ。
これはもう一つの運動と言えるくらい
ハードなものだ。
そんな混雑した状況でも、
世の会社勤めの方々は新聞をしっかりと読んでいる。
その読み方が何とも涙ぐましい。
周りの人に迷惑をかけないように
新聞を器用に縦に2回ほど折りたたんで、
自分も新聞もコンパクトになりながらというものだ。
私がまだ、新入社員だった頃、
そのコンパクトな新聞術を目の当たりにして、
多いに驚かされた。
社会人として、
これはマスターしなくてはと、挑戦してみたが、
見た目ほど簡単ではなかった。
テーブルの上に新聞を広げて折り曲げるならまだしも、
立ったまま、しかもあの混雑の中である。
海外の人がこの姿を見たら、
きっと日本人はやはり手先が器用だと
感心する違いない。
やはり、
これは日本に古くから伝わっている
「折り紙」の技が大いに活かされているのではないかと、
私は睨んでいる。
□さて、
そもそもこの新聞をコンパクトに折るのが難しいのは、
中心線をいかにビシッと固定しておけるかにかかっている。
熟練の人たちは、
この基本がしっかりと出来ている。
この中心線固定を誰でも簡単にできるようにしてくれるのが、
「シンブン クリップ」である。
そのものズバリのネーミングだ。
□クリップというよりも、
どちらかというとお箸のようなたたずまい。
根本が固定されていて、
挟めるようになっている。
使い方は、
白い方を奥側にして
新聞の中心線の上から挟めばいい。
たったこれだけ。
このクリップ、ただ挟むだけではない。
新聞の折り目にあわせて、
クリップの内側が溝状になっていて、
一度クリップを付けてしまえば、
そう簡単にはずれない。
これにより、
新聞の中心線をビシッと固定しておくことができるのだ。
クリップが付けているとは言え、
端からは白いボディしか見えない。
しいて言えば、
上にチョコンと丸い頭が出るくらいだ。
これは、読み終わった後に、
クリップを取り外しやすいようにするためのもの。
□混雑した電車の中はもちろんのこと、
ご家庭であまりおおっぴらに新聞を広げて読みづらいという
肩身の狭い状況にある方にもいいと思う。
*このコラムは、神奈川新聞での連載「至福の文具」を加筆修正したものです。
■ シンブンクリップは、こちらで販売されています。
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