文具で楽しいひととき
■ 「シンプルなカレンダー手帳」   クオバディス ビソプラン 1,155円
□折りしも文具屋さんでは、手帳フェアが花盛り。
 1年間を共にするパートナー探しは文具好きならずとも
 とても楽しいものだ。

 でも、私は電子手帳を使っている。もう、かれこれ4年になる。


クオバディス ビゾプラン 手帳


 なので、最近は手帳選びを楽しむ機会がなかった。


□電子手帳のいい点は、
 いくら情報を詰め込んでも、ぶ厚くなることもないし、
 パソコンにも情報を溜め込んで共有することだってできてしまう。

 でも、最近ちょっとした使いづらさを感じるようになってきた。
 それは、予定の管理について。

 
□この電子手帳、デイリーの予定は5分刻みで細かく管理できるのだが、
 ウイークリー、マンスリーとなると、とたんに見えづらくなってしまう。

 限られた液晶画面のため、しようがないといえばそれまでだが・・・・

 当初私は、情報は一元管理が大切と思い込んでいて、
 すべてのスケジュールはこの電子手帳に詰め込んでいた。
 その歪みが少しづつできたようだ。


□1日だけの予定ばかりを見つめていると、
 翌週に控えた書類作成の締め切りをうっかり忘れていたり、と
 ちょっとした実害がでてきてしまった。

 そんなこともあって、
 来年はこの電子手帳に加えて、カレンダー型手帳も一緒に持ってみよう
 と決意した。


クオバディス ビゾプラン 手帳


□あまたある手帳の中で、私が選んだのが
 クオバディスのビゾプラン。

 選んだ理由は、外観も中身もシンプルだけど
 他の手帳とは違う何かを感じたからだ。
 飾ったところがなく、さりげないところが気に入った

 総ページ数わずか40ページ。
 スリムタイプの程よい大きさ。

 電子手帳とセットで持ち歩くので、がさばるのはよろしくない。


□クオバディスと言えば、1週間を見開き2ページでわかりやすく
 まとめた「アジェンダ プランニング」がとても有名。

 このビゾプランも見た目は単なるカレンダーのようだが、
 シンプルな中にもクオバディスならではのノウハウが色々と
 仕組まれている。

 例えば・・・
 DOMINANTE(ドミナント)という欄が各カレンダーのトップにある。
 これは「主要な予定」を書く場所。

 電子手帳ではなかなか、つかみづらかった
 その月のメインのイベントや業務をここに書けるようになっている。
 ぱっと見て、その月の主な予定が把握できる。
 これは私にとってはまさに助かる部分だ。

 白地の紙に落ち着いたグリーンとグレーの配色で構成されたカレンダーは
 目立つべきところは目立って、それでいて押し付けがましくない
 バランスのとれた色使だ。


□さすが、ロディアと同じ血が流れているだけあって
 紙質にもこだわりを感じる。

 十分な厚みもあって頼もしい。
 マンスリー手帳なので、少なくとも1ページを30回以上めくる訳だが、
 これなら十分耐えられそうだ。

 気になるインクの裏写りをチェックしたところ
 ラミーサファリの万年筆ではまったく問題なく、
 私は合格点を与えた。


□1,155円という大変お手ごろな価格なので、
 カバーは潔くビニール製。


クオバディス ビゾプラン 手帳


 でも、このビニールが全然安っぽくない。
 高級感があるとは言わないが、
 適正な品質があり、とても好印象。

 皮のカバーにかえてみようかと一瞬考えたが、
 1年間しっかり使いこなせてからでも、いいのではないかと思い直した。

 1年間使いこなせた自分へのご褒美に皮のカバーなんてのもいい。


クオバディス ビゾプラン 手帳


□なんにでも、長所と短所がある。
 1つのモノですべてを解決しようとしても
 どうしても無理がある。

 スケジュール管理も然りで、電子手帳の良さは活かしつつ
 それでは補えないことは、無理して電子手帳にやらせるのではなく
 
 それが得意なものに任せればいいのだと思う。

 人にもモノにも得意分野がある。
 
 要は、それをうまく使うことが必要なんだと
 つくづく感じた。



 (2004年11月8日作成)



 ■ 各種ビソプランは、こちらで販売されています。





<関連コラム>

 ■ 「マンスリー スケジュール帳を比較検討する。」 2009年版

 ■ 「 4年目を迎える 私流ビソプランの使い方」 クオバディス ビソプラン(クラブ)

 ■ 「目に見えない時間を面積で表す」 pen-info.jp 時計式 ToDo管理ふせん
■ De sonogo (で、その後)


2005年の1年間をともに歩んできた愛すべき私のビソプラン(写真上側)は、
使い込まれた辞書のように小口がかなり黒ずんでいます。

ビソプランはマンスリーなので、少なくとも1ページを30回はめくるわけです。

そんな過酷な使用にも耐え抜いて、しっかりとスケジュール管理をまっとうしてくれました。

こんなところからも、クオバディスの紙質のよさが感じられます。

昨年末、「お疲れ様」と心の中で声をかけてあげ
カバーからはずして、丸裸にしてみると


新型の2006年版はホッチキス止めが3個から2個に減っていました。。。

ちなみに、ロディアでも、2個から1個へと変遷していった流れがありました。

ホッチキス止めが2個になろうとも、使用上はいまのところ全く問題なしです。

かえって、製本のノド(ページを開いたときの、内側)にあるホチキスのデコボコが
1つ減ったことで、ノドまで書きやすくなった気がします。


    
                    【 上が1年間愛用していたもの、下が新品です。 】


(2006年2月1日作成)

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