■ 「外に持ち出したくなる〈ポスト・イット〉ノート」
住友スリーエム 〈ポスト・イット〉スタイル ミニノート
□今や、誰もがふつうに使っている〈ポスト・イット〉ノート。
その歴史は、意外とまだ浅く今年で26年目だという。
私はてっきり、もっと以前からあるものかと思いこんでいたのでちょっと驚いた。
当初、アメリカでのテスト販売はあまり芳しいものでなかったそうだ。
それが、あるきっかけで秘書の人たちに使ってもらったところ
好評を博し、そこから火がついて大ブレイクしたと言う話は有名だ。
こうしたこともあってか〈ポスト・イット〉ノートは机の上で使うもの
というイメージがある。
手帳やノートと一緒に〈ポスト・イット〉ノートを挟み込んで、
外出先で使うということはあっても、
〈ポスト・イット〉ノート単体でとなるとあまりないように思う。
今回ご紹介する〈ポスト・イット〉スタイル ミニノート、
まるでメモ帳感覚で、外に持ち出すことができるというもの。
外で快適に〈ポスト・イット〉ノートが使える工夫が
随所に凝らさせている。
□外に連れ出す〈ポスト・イット〉ノートということで
まるで、よそ行きの服を身にまとったという素敵ないでたち。
カラーバリエーションもブラック、レッド、シルバー、パールホワイトと大人の装いを感じさせる。
色鮮やかな厚紙のカバーで覆われているということに加え、
今回新たに作られたサイズということもあって
ちょっと見ただけでは、〈ポスト・イット〉ノートという印象はあまりしない。
大きさは、〈ポスト・イット〉ノートの定番サイズである正方形に近いタイプを
縦にすこしだけ長くした感じ。
ポケットにもなんなく入るし、手にしたときの収まりもちょうどよい。
□裏も表を見てもカバーに覆われていて、しかもカバーはしっかりと閉められているので
どっちが表紙かちょっと戸惑ってしまう。
一見すると、つなぎ目がある面が表紙かと思いきや、さにあらず、
つなぎ目がない方が表紙になっている。
この表紙の開け方がなかなか面白い。
表紙を上にして手に持ち、もう一方の手で本体の下側をつまんで、
手前に軽く曲げてみる。
すると、
「シュポッ」という紙どうしがはじける小気味よい音をたてながら
固定されていた表紙が解除される。
この音が、「さぁ、これから書くぞ」という自分自身のスイッチを入れるような
感じがして、個人的にとても気に入っている。
この音の正体を確認すべく、つなぎ目を確認してみると
紙がうまい具合にかみ合っていて、本体を折り曲げることで
かみ合った紙どうしが外れるという仕組みになっていた。
最近は、あまり見かけなくなったが、板状のマッチのケースを
イメージしていただくとわかりやすいかも知れない。
鞄やポケットに〈ポスト・イット〉ノートを入れたことのある方ならお分かりだと思うが、
紙が折れ曲がったりということがたまにある。
でもこの〈ポスト・イット〉スタイル ミニノートなら、
カバンやポケットの中で不用意にカバーが開かないので、
中の紙をしっかり守ってくれる。
まさに、持ち運びのための〈ポスト・イット〉ノートだ。
□開放された表紙を広げるとカナリーイエローと呼ばれる
お馴染みの黄色の〈ポスト・イット〉ノートが現れる。
ここで、開け放たれた表紙を裏側に折り返したい衝動に
駆られるところだが、ここはぐっと我慢する。
(後で、その意味がお分かりいただけることになる。)
この〈ポスト・イット〉スタイル ミニノートには、
これまでの〈ポスト・イット〉ノートにはなかった台紙がしつらえてある。
なので、立ったままでも快適に筆記することができるようになっている。
□〈ポスト・イット〉ノートはふつうのメモ帳と違って
1枚の紙に書き終われば、それをはがさなければならない。
はがさずに、次のページへと進むこともできなくもないが、
筆記スペースも小さくなってしまうし、
はがれることを気にしながら、めくって書くというのは
どうにも落ち着かない。
また、机の上でなら、パソコンのモニターのまわりや
パーテションなど〈ポスト・イット〉ノートを貼り付ける場所は
いくらでもあるが、外出先となるとそうもいかない。
そこで、先ほどの広げておいた表紙のカバーの存在が
燦然と輝きを放ちはじめる。
書き終わった〈ポスト・イット〉ノートは、表紙の裏側に
貼り付けていけばいい。当然サイズもピタリと収まる。
こうすれば、大切なアイデアメモをしっかりと一時保存でき、
晴れてすがすがしい気分で新しい紙に望むこともできる。
さらには、先ほど書いたメモの内容を確認しながら、
次のアイデアを練ることだってできてしまう。
□アイデアは、ひらめいた時にすかさず書きとめておくことが大切だ。
私は、この書きとめておくという第一段階で
ついつい安心してしまいがちだが、それではいけない。
そのアイデアを活かすために、しかるべきところ、
例えばノートや手帳などに移していき、
いろんなものと融合させることで、
1つのアイデアが新しいものに生まれ変わっていくものだと思う。
アイデアは机の上だけでなく、電車に乗っている時や
歩いているときなど、ところかまわずやってくる。
この〈ポスト・イット〉スタイル ミニノートをシャツの胸ポケットに
ペンと共に普段から持ち歩いていれば、
「書き残す」、「一時保存」、「アイデアの活用」という流れを絶やさずにスムーズに
しかも楽しく行うことができそうだ。
(2006年3月8日作成)
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