文具で楽しいひととき
■ 「保管のことまで考えたノート」 MUCU DEPOT 1,890円


 


□素材自体が本来から持っている良さを生かした
 ステーショナリーで定評のある「 MUCU 」。

 その MUCU から
 味わい深いノートが登場した。

 私はギフトショーで
 このノートを見かけたのだが、
 ほぼ一目ぼれ状態だった。


 


□商品名は「 DEPOT(デポ) 」という。

 「DEPOT」には、
 「集積する」、「貯蔵する」という意味がある。

 つまり、
 自分で書き込んでいった
 ノートを大切にとっておくということだ。

 ノートというと
 書くことがその役割の中心で、
 その後の保管については
 あまり気を使ってこなかったようにも思う。

 MUCU のデザイナーである榎本さんは、
 このノートの保管について、
 改めてしっかりと考えてみたいと思い、
 今回の「DEPOT」を企画したという。

 モチーフとなったのが
 ハードカバーの古本。


 


 古本と言っても
 その古さは半端ではなく、
 60年くらい前のものだ

 その頃の本は
 横から差し込むケースがついていることが多かった。

 ノートもこうしたケースに入れてみること思いついたという。

 ちなみに
 昔のこうした本のケースは、
 ホチキス留めされていたが、
 今はこの加工は、ほとんどできなくなっているという。


 


 そのため、
 今回のものは糊で固定されている。

 「DEPOT」のケースを見てみると、
 新しさの中にも古さも共存している
 いい味わいのスタイルだ。


 


□しっかりとした厚紙で作られた
 そのハードケースの中には
 ハードカバーならぬ
 ソフトカバーのノートが入っている。


 


 しかも4冊。

 ケースの入口を下に向けると、
 MUCUらしさあふれるノートが
 スルスルと気持ちよさそうに出てくる。


 


 1冊ずつに
  No.1、2、3、4とナンバリングがしてある。

 このナンバリングスタンプのロゴが
 またノスタルジックでいい。

 サイズは A 5。

 ザラザラとしたクラフトな表紙は
 「段ボール原紙」というちょっと耳慣れないものが使われている。

 耳慣れないが、
 私たちがよく目にするもので、
 段ボールの表面に
 使われているものだという。


 


 この段ボール原紙には、
 いくつかの種類があり、
 今回は「クラフトライナー」というタイプが使われている。

 背にはおよそ5mm 間隔できっちりと縫い込まれた
 ミシン綴じになっている。


 


 書かれた紙面をがっちり守るぜ!という
 頼もしさが感じられる。


□中の紙面は潔く無地。

 これは
 4冊とも共通。


 


 MUCU らしいと言えばそうだが、
 ユーザーの中には私は罫線がいい、
 私は方眼がいいという方もいると思う。

 そうした声を想定して、
 便利な下敷きが付属されている。

 片面が横罫線(7mm幅)、その裏側が方眼(5mm)になっている。

 これをノートの下に敷くとうっすらと見える仕掛け。

 こうした下敷きは
 便せんなどではよく見かけるが、
 ノートでは、なかったかもしれない。


  


□さて、
 この DEPOT ノート、どんな使い方が相応しいだろうか。

 私なりに考えてみた。

 集積されたものということで
 日々のフローな情報を書き込むというよりも、
 何かひとまとめにできる
 たとえばプロジェクトなんかに良さそうだ。

 一つのプロジェクトがスタートしたら、
 この 「DEPOT」 を一冊新調して、
 まず、机の上に置いて、
 ナンバー1から順番に書いていく。

 そして4冊書き終わったら、
 ハードケースにしまって本棚にしまっていく。

 「DEPOT」を使っていく中で、
 おそらくこの瞬間が一番たまらなく幸せを感じられる時だと思う。

 一つのプロジェクトを終えて、
 最高のご褒美になるに違いない。

 しかも、
 プロジェクトを重ねる度、
 DEPOT のケースが本棚の中に
 一冊または一冊と増えていく光景もいい。

 そのゴールを目指して一冊ずつ使っていく。

 そう考えるだけで何だかとてもワクワクしてくる。 


 


 (2012年3月20日作成)


 ■MUCU DEPOTはこちらで販売されています。


 * MUCU サイト





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