文具で楽しいひととき
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青山のPaul Smith SPACE GALLERYで開催されている「THE SECRET LIFE OF PENCIL」。ポール・スミス氏や坂本龍一氏が愛用している鉛筆の展示会だと聞いて勇んで行ってきた。てっきり、実物の鉛筆とそれによって描かれたスケッチなどもあるのかなと期待していたが、残念ながら愛用の鉛筆の写真だけだった。とは言え、色々な鉛筆との関わり方が垣間見えて楽しい展示だった。鉛筆削りでキレイに削っている方もいれば、ナイフでザクザクとオブジェのようにしている人もいたりと様々だった。一番の収穫はプロダクトデザイナーのフィリップ・スタルク氏がぺんてるのスマッシュ0.9mmシャープペンを愛用しているということ。またシャープペン派はもう二方いた。ダイソンのSir JAMES DYSONは、ロットリングの0.7mm、原研哉氏はカヴェコ スペシャルペンシル0.5mmだった。それから坂本龍一氏は三菱鉛筆のユニスターのBだという。ハイユニでないところがなんとも素敵だなと思ってしまった。
ギャラリー入り口の挨拶文にはこうあった。
「控えめで、常に縁の下の力持ちとして出しゃばらず、iPadの0.02%のコストでありながらこの誠実な友人は最新鋭テクノロジーと並んで沢山の物の誕生を密やかに牽引し、それでいてクリエーターたちの創造の中心を担っています」
黒鉛芯への愛情がいっそう深まる展示だった。
「THE SECRET LIFE OF THE PENCIL」
会期:2016年10月6日(木)〜11月13日(日)
Paul Smith SPACE GALLERY
公式サイト
坂本龍一 三菱鉛筆 ユニスターB
NICK PARK BEROL VENUS 4B
Sir PAUL SMITH EVERSHARP GOLD SEAL
PHILIPPE STARCK ぺんてる スマッシュ0.9mm
Sir JAMES DYSON ロットリング0.7mm
原研哉 カヴェコ スペシャルペンシル0.5mm
KEIICHI TANAAMI BEROL EAGLE COLOR
TOM DIXON REXEL BLACK EDGE