2016.06.23
使っていると存在が「無」になる文具
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私のステーショナリー選びの基準は以下の4つ。
– 機能のためのデザインであること
– 永く使い続けられること
– 価格が適正であること
– 使っていると存在が「無」になる
ちなみに、以前は
– デザインがよいこと
− 機能的であること
– 永く使い続けられること
– 価格が適正であること
– 使っていると幸せな気分が味わえること
一番の違いは、最後の「幸せ」が「無」に変わったことだ。以前は、文具を使う時にそれが気に入ったものであると、心から「幸せ」な気分を感じていた。じゃぁ今は幸せを感じていないのかといと、そうではなく、それを手にしている瞬間は幸せは感じている。ただ、いざ使いはじめると「幸せ」より別なものを重視するようになった。私が文具を使う時、たとえばスケッチブックに企画のアイデアを考えながら書く時、脳のパフォーマンス全てを「考える」に注ぎ込みたいと思うようになった。このペンいいなぁというようなことは、むしろ邪魔なものとなった。アイデアを考え、それを書くことだけに没頭したい。フト手もとを見ると、今ペンを持って書いていたのか、、と気づくくらいの状態が理想だ。その状態を私は「使っていると存在が無になる」と表現しているのであります。。手にして使いはじめたとたん、モノとしての存在がスゥッと消えていく。必要以上に主張がないこと。そんな文具を今は好んで使っている。
*イラスト:土橋昂広
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