□ 「芯の出具合いを調整できるシャープペン」 ステッドラー REG 925 85−05 1,260円 

ステッドラー REG


□だれにでも、その人なりのベストポジションというものがある。

 車のシートの位置、毎朝乗り込む電車の車両、
 行きつけのラーメン屋のカウンターの席、などなど

 知らず知らずのうちに、私なりの基準みたいなものが決まっている。

 そんな自分のベストポジションが自由に調整できるシャープペン
 「ステッドラーREG 925 85−05」を今回は取り上げます。


□このREGはREGULATOR、つまり「調整する」ということ。

 どこが、調整可能かといえば、芯を出す長さをお好みに応じて
 調整できるという優れもの。

 「芯の長さが調整できる?」
 「それってそんなにすごいの?」
 と思われるかもしれない。

 私はこれって結構便利だと思う。

 通常は、ペンのノック部分を押せばある一定の長さの芯が
 好むと好まざるによらず出てきてしまう。

 ベストポジションでない状態で書くと・・・・
 芯が長すぎれば、折れないようにと気を使い、
 逆に、短すぎればちょっと書いただけで、
 すぐにノックが必要となる。

 このREGなら、はじめに設定しておけば、1回のノックで
 毎回、ベストポジションが出てくる。
 この機能は、急いでいる時にはとっても助かる。


ステッドラー REG


□それでは、この芯の出具合の設定をどのようにして行うか
 というと、

 ノックボタンのちょっと下に、
 「よかったら、回してみてください」といわんばかりのネジがある。

 それを回すだけで調整が出来てしまう。

 この調整機能、今回初めて搭載されたものではなく、
 以前にもあった。

 ただ、今回のREGで注目したいのが、調整の具合を小窓で
 確認できる点である。

 先ほどのネジの下に小窓があり、ネジを回すと黒い部分が増えたり、
 減ったりする。黒が増えれば芯は長く、黒が減れば芯は短くと
 大変わかりやすい。

 ドイツ製品によく見かけることだが、説明書なしで直感的に操作方法が
 わかってしまう、こういう仕掛けはたいしたものだと関心してしまう。


ステッドラー REG


□さて、私のベストポジションはこの小窓の黒のスペースが70%
 位になったところ。芯の長さで言えば1.5mmくらいといったところだ。


□さすがステッドラー、ペン本来の機能にも一切の抜かりがない。

 手にしてみるとよくわかるが、重量配分が絶妙で、ペン先側にいくぶん重心
 があるので、書くときのバランスがとてもよい。

 さらに、グリップ部分はこの手のペンの恒例のギザギザ仕様となっている。
 ただ、ちょっと他と違うのは、見た目ほどざらざら感がない。
 どちらかと言えば、滑らかな手触りが得られる。

 これはこれで、手にしっくりきて、いい感じだ。


ステッドラー REG


□ちなみに、この原稿もREGで書いている。
 1回のノックでベストな芯が現れるので、
 思考の中断が少なくて済む。

 気のせいか、いつになくペンがよく進む、気がする。

 多様化が叫ばれている昨今、既成のものに自分を無理やり
 合わせるのではなく、自分の一番楽な状態で使える
 こういう商品は今の時代とてもよいと思った。

 日々の生活もぜひそうして行きたいものだ。


ステッドラー REG

(2004年7月13日作成)


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