■ コピー用紙をメモ帳にしてくれるアイテム
abrasus 保存するメモ帳 5,800円
□メモ帳に求められる事と言えば、
いつでも肌身離さず携帯できる持ち運びやすさ、
そしてもうひとつ忘れてならないのが、
メモがなくなれば、
すぐに補充でなくてはならないという点。
このメモ帳は、
特に後者のメモの補充しやすさを考えて作られたもの。
この入手しやすさ、
おそらく天下一品ではないだろうか。
何と言っても、
これはA4のコピー用紙を
そのまま使うことができるという手軽さである。
それが、この「保存するメモ帳」。
□サイズは、
メモ帳の正しい大きさと言えそうなコンパクトさ。
手のひらにしっくりと収まり、
同時にYシャツやスーツのポケット等にも
楽々収めることができる。
カバーは細かなエンボス加工された本革製。
一般にこうしたメモカバーというと、
取り付けた途端に、
メモ帳としてのスリムさが失われがちだ。
しかし、
このカバーにはそうしたことがない。
革そのものは、
厚さが1ミリちょっと薄めで、
それを二つに折っただけというシンプルなつくり。
コピー用紙を持ち歩くという軽快さは
損なわれていない。
しかし、
薄いとは言っても、
ペラペラとした頼りなさはなく、
しっかりとしたコシも併せ持っている。
□表紙の右側には、
2ヶ所で固定するペンホルダーがついている。
2ヶ所ということでペンが
ブラブラと不安定になることはない。
なお、
この「保存するメモ帳」には、
このペンホルダーにピッタリと収まるボールペンが付属される。
このボールペンをセットすると、
カバーから一切はみ出さずに、
ピッタリと納めることができる。
では、実際の使い方を。
まずはコピー用紙のセット方法から。
A 4のコピー用紙を用意し、
それを横の位置にして上下半分に折る。
その横長のものを今度は横に半分に折り、
最後に両端をさらに半分ずつにする。
つまり、8分の1の大きさに折りたたんでいく訳だ。
ったコピー用紙を立てると、ちょうどW字状になる。
この折りたたんだものをカバーにセットしていくわけだが、
このとき、
紙の左上が開放されている状態
(つまり右側が折り目)になるようにする。
この位置関係がとっても重要。
カバーの内側にある留め具に
折りたたんだコピー用紙を差し込む。
こうすると、
意外にもコピー用紙をしっかりと支えられる。
あとはこの面に書いていけばいい。
□次に気になるのは、
1ページ目を書き終えて、
どうやって2ページ目に書き進んでいったらいいかということ。
これは、
ジャバラに折りたたんだ
右隣りの紙面にどんどん移っていけばいい。
上の4ページ分を書き終われば、
次に下の段の左から同じように書いていく。
ページをめくるというよりかは、
ページを折り返しながら、
使っていくというイメージ。
あえてW字状(ジャバラ)に折ったのは、
この左から順に書いて、
折り返す作業がスムーズにできるからだ。
両面で16ページ分も使える。
1日分のメモの量としては、
ちょうど良いのではないだろうか。
もし足りなくなれば、
それこそコピー用紙なので、
どこでも手に入れることができる。
□実は、
このメモ帳はここから、
このコピー用紙スタイルならではの活用法がある。
それは書いたメモの保存方法。
やり方は今や主流となりつつあるスキャンを使うというもの。
コピー用紙は広げればA4サイズになるので、
そのままスキャナーに通してしまう。
メモ帳は、
概して書くまでは結構気を使って行うが、
書いたものとなると意外と
ほったらかしになってしまうことがある。
これはその保存するまでが
手軽にできるような仕組みになっている。
これこそ商品名にもなっている
「保存するメモ帳」と呼んでいる所以である。
もちろん、
これまでのメモ帳でもスキャンすることもできるだろう。
しかし、ページを切り離したり等の工程が
どうしても必要になってしまう。
その点、
この「広げる」だけというのは実に便利だと思う。
パソコンとアナログ文具の橋渡しま
でしっかりと考えたメモツールである。
スキャンしたデータは
「SugarSync」、「Dropbox」、「Evernote」などの
オンラインストレージサービスを使い、
保存しておけば、
過去に書いたメモにいつでもアクセスできる。
つまり、
手書きメモをクラウド環境で
アクセスすることも可能となるわけだ。
今の時代に実にマッチしたメモツールだと思う。
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