■ 「フランス生まれのロングセラーボールペン ビック」
   Bicオレンジ 84円


 


□ビックといえば、
 黄色い服を着た男の子が有名。

 彼の名前は「ビックボーイ」。

 小学生という具体的な年齢設定もされている。


 このマークがスタートした1962年は、
 まだボールペンが一般的には普及していない時代で、
 小学生にもボールペンをもっと使って欲しいという想いから
 あえて小学生のキャラクターにしたという。

 また、
 このデザインは、
 ポスターなどグラフィックデザインで有名なサビニャック氏によるもの。


 日本でも、
 ビックのボールペンと言えば、
 仕事で使うというイメージがあったが、
 今では、すっかりイメージも変わり、
 若いユーザーにオシャレなボールペンとして親しまれている。

 その定番中の定番が「Bicオレンジ」というタイプ



 


 このタイプは1961年から販売されている超ロングセラー。

 ペン先のチップを真鍮からニッケルシルバーに変更したり、
 六角軸の角をわずかに緩やかにするなど、
 マイナーチェンジはあったものの、
 基本デザインは半世紀も変わっていない。



現在の「Bicオレンジ」には
 新開発の「イージーグライド」というインキを搭載している。

 これがなんとも滑らかな書き味。


 Bicによると、
 同社のこれまでの油性ボールペンよりも35%も滑らかさがアップしたという。

 日本にはすでに滑らか油性ボールペンがあるが、
 Bicのこのイージーグライドもなかなかいい線を行っていると思う。


 もちろん、
 この滑らかさはそのインクの力も大きいと思う。

 ただ、
 それだけではないようにも感じる。
 それはこのペンがキャップ式であるという点。

 つまり、
 ノック式の様にペン先が出たり入ったりしないということである。


 しかも、
 ビックには製品を使い捨てにするという哲学がある。

 これもリフィルが交換できないようになっており、
 これにより、
 ペン先がボディに完全に固定されている。

 このペン先の安定感というのも
 滑らかな書き味に大いに貢献しているのではないかと思う。



 



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