文具で楽しいひととき
ぺんてる
P209シャープペンなど
筆圧が年々少しずつ弱くなってきた。歳のせいというのもあるだろうし、ここ数年毎日瞬記を書いているので右腕の筋が少々痛くなったという理由もあるように思う。お風呂場でタオルを絞るのもやっという感じになってきている。それに伴いいつも使っているシャープペンを0.7mmから0.9mmに持ち替えてみた。
■ 0.9mmシャープペンのラインナップ
私が使っている0.9mmシャープペンは以下の通り。
・ぺんてる P200シリーズ
・ぺんてる グラフ1000
・クロス クラシックセンチュリー
・コクヨ 鉛筆シャープ
0.9mmシャープペンというのは選択肢がそんなに多くない。どうしても製図用シャープペンが中心になりがちだ。個人的にはラミ−2000やカランダッシュ849の0.9mmがあると嬉しいのだが。。私が持っている中でちょっと珍しいのはクロスのクラシックセンチュリーだろう。これは今は多分もう販売されていないもので、ボディをツイストすると芯が繰り出される。シャープペンはカチカチとノックするごとに同じ長さの芯が出てくるが、これは自分の好きな長さに微調整できる。ツイストを逆回転すると引っ込んでいく。細身のボディで0.9mmという力強い筆跡を生み出せるのは新鮮である。
あと最近使い出しているのが、コクヨの鉛筆シャープ。このペンは気に入っているところと、そうでないところがある。鉛筆シャープというだけあって、ボディがとても軽量。握った時の取り回しのよさがある。一方で気になるのがペン先の形状。プラスチックボディからガイドパイプに差し掛かるところがガクンと大きな段差がついている。書いている時に常に目に入るところなので、どうにも落ち着かない気分になってしまう。
■ 中でも一番手にしているのが・・・
ぺんてるのP200シリーズである。この良さを言葉にすると、手にした時に存在がなくなることだ。ボディはプラスチックだし、特に底重心ボディということもなく、取り立てて何か特徴があるわけでもない。でも、それがかえって自然に書かせてくれる。ふつうだけれども実は細かなバランスが整っているのだと思う。以前にもP200のコラムでも紹介したが、P200シリーズは好きな軸色に好きな芯径のシャープペンユニットをセットできる。今はグレーボディに0.9mmユニットをセットして使っている。
■ 芯の硬度
今はBを好んで入れて書いている。なめらかさとしっかりと書けるあんばいが私の手にはちょうど良い。
0.7mmに違和感を抱くようになったのは先ほどの筆圧というのもあるのに加え、もう一つある。それはノートに書いていて、いまひとつ文字や線が自分に伝わっていないと感じるようなったため。線が細く弱く感じたのだ。それを力強くするためにいつもより筆圧をかけて書いていた。それが手に負担を与えていたのだろう。そこで、0.9mmに持ち替えたという訳である。なめらかに書けるBの方が今の私の手にはフィットしている。
*
自分にとって使いやすいペンは年齢とともに変わっていくものなんだなと実感した。今回はそれがシャープペンだった。こうした年齢による変化も文具の楽しみ方の一つだと私は静かに受け入れている。
ぺんてる P200 0.9mm
ぺんてる グラフ1000 0.9mm
コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm
*関連コラム
「私流 DELFONICS P207の楽しみ方」デルフォニックス P207 シャープペン
「ライトな本格シャープペン」ぺんてるP207 P209
「プロのためのシャープペン」ぺんてる グラフ1000
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