2022.11.29(520)

「鉛筆補助軸のためのキャップ」

工房Q

ペンシルエクステンダーキャップ

工房Q ペンシルエクステンダーキャップ

いいものを買った。説明を聞いてなるほどと思った。私の中で心当たりがすごくあるものだった。

イベント「手帳の市」に参加した。ブースを出して「フレームマンスリー手帳」や「時計式ToDo管理ふせん」の販売を行ない、加えてトークショーでもお話しさせていただいた。手帳度の高い方が多く、用意していた「フレームマンスリー手帳」は完売し楽しい二日間だった。その合間を縫って会場を回り買い物もちゃっかりしてきた。そしてこれを買った。これは鉛筆を日々使っている私には必要だと強く感じた。

工房Q ペンシルエクステンダーキャップ

■ 補助軸をつけた鉛筆に付けるキャップ

本革製の鉛筆キャップである。この手のものはすでにいくつも持っている。一見するとそれらと同じようだが、用途がぜんぜん違うものだった。ブースの人に説明を聞いてそのことがわかった。キャップのさしこみ口が幅広になっている。このゆったりサイズは補助軸の分だけ太くしている。補助軸を付けることで軸は当然太くなる。私はこれまでキャップをつける時は鉛筆を少し繰り出して付けていた。このキャップではもはやそうした配慮は不要となる。ギリギリに補助軸をセットしてもいいのだ。

■ 色々な補助軸にセットできた

工房Q ペンシルエクステンダーキャップ

ひとくちに補助軸といっても太さはそれぞれ微妙に違う。手持ちのもので試してみると、全てOKだった。まず比較的軸が太そうなローレットがあるタイプで試してみた。なんなくセットできた。

工房Q ペンシルエクステンダーキャップ

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同じく太軸の「STYLISH」にもいけた。

工房Q ペンシルエクステンダーキャップ

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メタルの補助軸を木軸で覆ったタイプも結構な太さがある。こちらもすんなり入った。キャップの口が結構ゆったりと作られているので、太い系は大丈夫のようだ。

工房Q ペンシルエクステンダーキャップ

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一方で細い系はどうだろうか。伊東屋さんの「ヘルベチカ」は細軸の代表格。というのも構造が先ほどの補助軸とはちょっと違う。鉛筆を固定するネジ部分が後ろ軸にある。そのため鉛筆をセットする口は細身になっている。このタイプもキャップは気持ちよくセットできた。

工房Q ペンシルエクステンダーキャップ

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太軸ばかりをセットしすぎてキャップの口が広がってしまい、細軸をセットした時に緩くなりやしないかと心配した。でも、あまり気にしなくても良さそうだ。キャップは基本フラットになっているのであまり癖がつくというのはないように思う。加えて細軸の時はグイと奥まで差し込んでいくこともできる。太軸、細軸それぞれでフィット感のあるセット具合が楽しめる。

工房Q ペンシルエクステンダーキャップ

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個人的には、ロングボディの螺鈿細工の補助軸との組み合わせが気に入っている。

工房Q ペンシルエクステンダーキャップ

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この歳になる、大体の文具はすでに持っている。そのためここ数年はすでに持っている万年筆や鉛筆の数ばかりが増えていた。今回、キャップとしては持っているものだったけど補助軸用としては持っていなかった。持っていない文具を迎えるというのはまた違った喜びがある。

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鉛筆補助軸 色々

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