文具で楽しいひととき
ハイタイド
エアタイトポーチ A5
デスクで使うペンは最小限にしているが、ストックしているペンは仕事柄結構多い。紙の筆記性をチェックするための色々なペンやこれまで紹介してきたペンなど、かなりの本数がある。それらの収納は、まだ決定打となるものがなく試行錯誤を繰り返している。今は、ドイツで買った「MAIL BOX」という小さな段ボール箱やTOTONOEの「ストックボックス ミニハーフ」あたりにドサドサと入れている。こうすると、不定型なペンが定型の四角いボックスになるので、本棚に立てて静かにしまっておける。ただ、いかんせんペンをドサドサと入れているので、あのペンどこだっけ?と探す時に、箱の中をガサゴソしなくてはならない。ストックペンをスッキリ収納でき、かつ必要なペンがスピーディに取り出せる魔法のようなケースはないものかと長い間探してきた。
その決定打となりそうなものが見つかった。ハイタイドの「エアタイトポーチ A5」だ。しかも、これは収納姿が美しいときている。
■ タイトなジッパーケース
仕様としては、ジッパーで開け閉めするケース。この手のケースは巷にはたくさんあるが、これはそうしたものとはひと味違う。中央に透明な窓があり、グルリとナイロン素材で縁取りされている。ジッパーケースなのに、どこか質の良さが感じられる。ジッパーが外側からは見えないようになっているのがだぶん大きいのだろう。
商品名に「A5」とあるが、ポーチ全体のサイズとしては、A4に近い。A4の横幅を少し狭くしたくらい。「A5」というのは、どうやら中央の窓の大きさのようだ。
■ ペンを一列に並べられる
互い違いになっているフタを広げてジッパーをパチパチと開ける。この中にペンを縦方向に入れていく。収納スペースの奥行きは17cmちょっとあるので、ペンにちょうどよい。1本入れたら、そのすぐ隣にさらに1本という具合にスキ間なく入れていく。このポーチにはマチがないので、中でペンがガチャガチャになりづらく一列にキレイに並んでいてくれる。ペンの太さのよるが、17本くらいは入る。ギリギリまで並べてジッパーを閉める。この時にひとつコツがある。中の空気をできるだけ外に出しつつジッパーを閉めていく。空気が入ったままだと中に空間ができてペンが動きやすくなってしまうからだ。外側から眺めてみると、ペンが小さく前ならえをしているようになる。結構ギリギリに入れると、そこそこ板みたいにビシッと固定される。透明窓からは、ペンの姿がクッキリと見えて、ペンが標本になったようで見ていて楽しい。もちろん、どのペンがどの位置にあるかが一目瞭然だ。ボックスに入れていた頃は、開けてみないことにはどのペンが入っているかわからなかった。これなら外から確認できる。
しかも、しかもである。ビシッとした定型になるので、このまま本棚に入れておくこともOKだ。
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人はそこに空間があると、それを埋めようとする本能が働く。このポーチを先にたくさん買ってしまうと、それにあわせてペンも増えてしまうので、そこはほどほどに注意したい。
* ハイタイド エアタイトポーチ A5
関連リンク
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