2004.05.12(26)

「葉巻のようなペン」

トンボ鉛筆

HAVANNA

トンボ鉛筆 デザインコレクション HAVANNA 水性ボールペン

葉巻という言葉を聞くと、男のダンディズムというイメージが思い浮かぶ。何の映画かは忘れてしまったが、ギャング映画なんかにもよく葉巻が効果的な小道具として登場していて憧れたものだ。特に、ロバート・デ・ニーロ氏が葉巻をくわえているシーンがとてもかっこよかった。私は、タバコ類を一切やらない。でも、葉巻やパイプというものに一種の憧れのようなものを感じてしまう。そんな私の様な、タバコは吸わないが、葉巻に憧れを抱いている人にお勧めのペンがある。

それが、トンボ鉛筆 ザインコレクションのHAVANNAだ。HAVANNAというネーミングが心憎い。HAVANNAといえば、葉巻(シガー)の本場であるキューバの産地でカリブ海に浮かぶ島。

トンボ鉛筆 デザインコレクション HAVANNA 水性ボールペン

■ アルミボディ

今回のペンであるHAVANNAの外観は、まさに葉巻を彷彿とさせるちょっと太目なデザイン。表面には、今や懐かしい存在となったべっ甲調の仕上げとなっている。はじめ見た時は、本当のべっ甲かと思ってしまうほどの出来栄え。べっ甲調の模様は1本1本違っているようで、私は柄の細かいものを選んだ。実は、これアルミ製。アルミの表面にべっ甲調のプリントがされている。

持ってみると、見た目の割りに意外と軽い。アルミ製のおかげだろう。見た目だけなく、こういう使い勝手を考えた配慮はとてもありがたい。本物の葉巻には、ちょうど真ん中あたりに葉巻の銘柄の帯が付いているがこのHAVANNAにもペン軸中央にはラバーの部分がある。これも葉巻っぽさを醸し出しているデザインのポイントとなっている。キャップをカチッとはずすと、ラバーグリップが現れる。このラバーグリップは握り心地もまずまずだ。

トンボ鉛筆 デザインコレクション HAVANNA 水性ボールペン

滑らかな水性ボールの書き味が楽しめる。ただ、水性ボールということで多少のにじみはある。このペンに似合うノートはと色々考えてみた。特別なペンには特別なノートが似合う。それが「みすずノート」。ノートというよりも1冊の上質な本のように装丁のすばらしさが光っている。これがなかなかの組み合わせ。やはり日本製同志という組み合わせだからだろうか。

トンボ鉛筆 デザインコレクション HAVANNA 水性ボールペン

このHAVANNAのベースとなっているZOOM505は1986年に発売され、すでに20年が経とうとしている。ドイツではそのデザインが高く評価され、iF賞やレッド・ドット・アワードといったデザイン賞を受賞している程だ。

トンボ鉛筆 デザインコレクション HAVANNA 水性ボールペン

健康のため、吸いすぎならず、書きすぎに特に注意する必要のない大人の雰囲気のペンである。

■ ペンとガン
私のお気に入りエアーガンとハバナを合わせてみました。イタリアのベレッタM92Fタイプです。

トンボ鉛筆 デザインコレクション HAVANNA 水性ボールペン

トンボ鉛筆 デザインコレクション HAVANNA

*関連コラム
「ナナフシのようなペン」トンボ デザインコレクション Zoom707
「アルミ削りだしのペン」トンボ デザインコレクション Zoom2000
「まさに弾丸スタイルなペン」フィッシャー 375 ブレット

文具コラム ライブラリー
pen-info SHOP