文具で楽しいひととき
パイロット
クロッキー
そもそも「クロッキー」とは、対象物を素早く描き写しとるという意味。パイロット クロッキーは、まさにそうしたスケッチのためのペンシル。なかなか特徴のあるボディをしていて、はじめ見た時はどうやって使うのかわからなかった。コーラのビンのようなスタイルで、ボディは中央部分が細くなっている。
■ 4mmという太い芯
4mmという太い黒鉛芯のペンシルホルダー。クロッキーは全長約12.3cmという手のひらに収まるコンパクトサイズでありながら、軸の太さが通常の鉛筆よりかなり太く、グリップは三角軸にカットがされていて握りやすくなっている。
芯はペン先の反対側をねじると繰り出される。逆にねじると引っ込むというシンプルな仕掛け。消しゴムはなく、ひたすら描くためだけに特化したツール。そもそも速写などを本格的にやる方は、おそらく消しゴムは使わないのだろう。
私はこれをまず本流のデッサン・スケッチに使ってみた。私のお気に入りの鉛筆だけ描かれた絵本ガブリエル・バルサン作の「アンジュール ある犬の物語」を模写スケッチしてみたところ、いつもの鉛筆を使うのとほぼ同じ使い心地が楽しめた。
芯が4mmと太いため、ペンを立てて使えば鋭い線が描け、芯を少し長めに出して、ペンを斜めに傾けてると、鉛筆のようなシャドウ系の濃淡トーンが思いのとおり描ける。
クロッキーはコンパクトサイズでペン先がしまえるので、ポケットに小さなスケッチブックと一緒にを放りこんでスケッチ散策なんかに最適だ。デッサンの時はクロッキーの替芯の中でも一番濃い6Bを使っている。6B以外にもBとHの専用替芯が色々な硬度で別売りされている。
私はたまに替芯をBに入れ替えて、このクロッキーをオフィスでの仕事で使ったりしている。特にポスト・イットでアイデア出しをするときに重宝。クロッキーでちょっと変わった鉛筆ライフが楽しめる。
パイロット クロッキー
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