文具で楽しいひととき
コクヨ
ペーパーボンド
ふせんは便利だ。とりあえず適当なところに貼り、別のところに移動したくなったら気軽に剥がして再び貼ることができる。書いた情報を一箇所に固定させるのとは違い、情報に自由度を与えてくれる。このペーパーボンドはふつうのメモでそれができるようになる。
■ 懐かしの接着剤を思い起こさせる
まず驚くのがこれがコクヨ製であること。しかもウェブサイトでチェックしてみると、今もふつうに売っている現行品でもあった。まだまだ知らない文具は多いということに気付かされた。箱から出すとチューブと分厚いラバーみたいなものが出てくる。キャップを外すと子供の頃によく作っていたプラモデルの接着剤の香りが鼻先に漂ってくる。私は車や兵隊系のプラモデルを当時夢中で作っていた。子供部屋の絨毯に塗料をこぼして慌てたことがこの香りからフト思い出された。
さて、メモを一枚用意し、そこに塗ってみる。透明の粘度の低めのサラサラとしたボンドが紙の上に広がる。
■ 色々な使い方ができる
私は塗ってすぐに貼らずにボンドを乾かすというやり方をしている。乾かしてからでも十分に貼れるのだ。1分弱くらいしたところで触ってみると、ベタベタとちょうど良い粘着になっている。それを紙の上に貼る。そしてすぐはがしてみる。ふせんとは少し違う感じだが、気持ちよくはがしていける。なぜ乾かすかというと、この方がふせん的になるからだ。
ボンドを塗ってすぐ貼ると、メモの方だけでなく、貼る紙の方にも粘着が残ってしまうことがある。私はメモの方をあちこちに貼り替えていきたいので、あえて乾かしてメモの方だけに粘着が残るようにしている。
ボンドを塗って乾く前にすぐ貼ると、この様に両面に粘着が残る
紙の上だけでなく、パソコンのモニターの下あたりにも貼ることができた。ちなみに付属品のラバーみたいなものは乾いた粘着のところをこすると、ベタベタしたところを綺麗にこそげ落とすことができてしまう。つまり、元の紙の状態に戻すこともできるのだ。
なお、このペーパーボンドは長期間貼りっぱなしにすると、うまく剥がせなかったり、剥がした後はもう粘着が弱まることもあった。リムーバーでこそげ落としても紙の表面が少し変質してしまうことも感じられた。あくまでも一時的な仮どめと割り切った方がいい。
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私はこんな時にも使っている。時計式ToDo管理ふせんの粘着が弱くなった時だ。ごくたまにホコリがついたり、梅雨時などで湿度が高い日などにiMacのモニターの下に貼った時計式ふせんがヒラリと落ちてしまうことがある。そんな時にこのペーパーボンドを塗って、先ほどの要領で貼る。しっかり貼れて、簡単にはがすこともできる。以前はマステで付けていたが、それだと粘着が強すぎて剥がしにくかった。
他にも色々な使い方がありそうだ。
私はWRITE&DRAW.さんでこのペーパーボンドのことを教えてもらい買いました。
コクヨ ペーパーボンド (アマゾンでは2個セットで販売されています)
時計式ToDo管理ふせん
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