文具で楽しいひととき
調度
テリュー・ザ・マット
一枚の紙に書くとき、その書き味はペンと紙だけで決めるのではなく、それらを下から支える素材が意外と大きく影響する。デスクの上だとカツカツと硬めの書き味となり、デスクマットだとフカフカとする。この下敷きは一枚でその両方が楽しめる。
■ ソフト・ハードを選んで使える
サイズはA5とB6の2サイズ。片側が縫いつけられている。デスクマットのようにフカフカとしたシートと、その裏面にはいわゆる下敷きという感じの硬めの素材になっている。ソフトなシートの内側には半透明の薄いシートポケットがあり、厳密にいうと3層構造ということになる。
それぞれの書き味は大きく違う。ボールペンでハードの方を紙の下に敷いて書くと、そうそう下敷きってこんな感じだったよね、というカツカツとしたタッチが手に伝わってくる。ソフトの方にひっくり返して同じボールペンで書いてみると、今度はペン先が優しく沈み込んでいくようなタッチに変わる。私はソフトの方が好きだ。
■ 私の使い方
私はノートとしてA4の横型を使っているので、このテリュー・ザ・マットはちょっと使えない。その代わりに一筆箋で使っている。オンラインストア pen-info SHOP でお買い上げ頂いたお客様にはお一人ずつ万年筆で書いた一筆箋を添えている。それを書くのに使っている。万年筆で書いても書き味のタッチはしっかりとソフトになる。このソフトな側はスローライティングに適していると感じた。しなりの効くやわらかいペン先はゆったりと書いていくのに適しているのと同じで、これはマットの上でペン先が心地よく沈んでいく。一方、ハードの方はカツカツとスピーディにペン先を走らせるのに良い。
また、システム手帳のバイブルリフィルに書くときにも活用できる。B6はほぼジャストサイズ。A5だとゆったりする。一枚のリフィルと向き合って書くことができる。
A5サイズの方なら内ポケットにバイブルリフィルを忍ばせておける
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下敷きというと学生時代にはよく使っていたが、大人になってからはすっかりご無沙汰していた。これは下敷きというよりも小さなデスクマットもしくはライティングマットと捉え直すと、途端に私の中で明確な用途が浮びあがってきた。スリムで携帯しやすいので、どこへでも持って行っていつもの心地よい書き味を楽しむことができる。
テリュー・ザ・マット
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