2021.08.10(487)

「文具の整理」

ペン、紙類、その他文具の整理

文具の整理

たくさんの文具を持っている。

しかも、その文具は少しずつ、あくまでも少しずつ、一見すると増えているようには見えないが、確実に増えていく。文具はそんな増え方をする。その中には使って減っていく文具もある。ノートや鉛筆、消しゴム、糊などだ。理想は、使って減らしていくスピード感と新たに買うスピード感をできることなら合わせたいところだが、現状はこの二つのバランスを考えると、新たに買うスピードの方がややはやい。だから、少しずつ増えていく傾向にある。

でも、私はそうしたたくさんの文具と結構上手く付き合えている。上手く付き合えているとは、文具に操られることなくドッシリと腰を据えて文具と向き合えているということだ。たくさんの文具があると、今手元にある文具そっちのけで、ついあの文具使わなくっちゃとか、そろそろこっちの文具を使わなくっちゃと、あちらこちらに目移りしてしまうことがあった。しかし、今は手元にある文具に落ち着いて向き合えている。早朝の波紋が一切ない湖面のような心持ちで。。

文具の整理

うまく付き合えているのには訳があって、私なりのルールを守っているからだ。それは「活用と保管を分ける」ということである。普段よく使う文具を選び抜き、それらを普段仕事をしているデスクに配置している。これが活用。そして、それ以外の文具は保管すべき文具として、仕事机には一切置かずにストックスペースに保管している。仕事をしている間は目に入らないようにして、気が散らないようにしている。必要になれば、ストックスペースに行って出せばいいのである。以前、いろんな文具に目移りしていたのは、この活用すべき文具と保管すべき文具を一緒くたにしていたからだった。

今回の整理は、文具の保管についての話になる。

■ ペンの保管

ロールペンケース

ロール式のペンケースをいくつも使っている。この中には、種類ごとにペンを入れて整理している。お気に入りのシャープペン系だったり、鉛筆、万年筆などだ。万年筆については、もう一つ使っていて、日々書いている日記ならぬ「瞬記(書く瞬間に浮かんだことをつらつら綴るもの)」に使う万年筆用だけを入れている。日替わりで違う万年筆をここから順番に出して使っている。

ロールペンケース

ロールペンケース「瞬記」用に使っている万年筆

また、ロルバーンケースMもペンの整理に大いに活用している。これがいいのは、ペンをあたかもファイルしたように定型にまとめて整理しておけるところだ。ここには、たとえばラミーのペンをまとめてみたり、製図シャープペン、カランダッシュ、白いペンなど自由にジャンル設定をして保管している。また、ペンだけでなく、結構たくさん持っている鉛筆の補助軸などもひとまとめにしている。

ロルバーンケースM

ロルバーンケースM

デルフォニックス ノベルティこのケースはデルフォニックス渋谷店オープニングレセプションで頂いたノベルティ(非売品)

私は鉛筆も大好きで、たくさん所有している。新品の鉛筆は結構長さがあるので、ちょうど良いケースを探すのはなかなか難しかった。私が気にって使っているのは、トラスコの缶ケース。深さも余裕があるのでかなりの本数が入る。箱といえば、柿渋を塗布した「ペーパーストレージシリーズ」のヘビーデューティな紙箱も使っている。ここには、BLACKWING鉛筆だけを入れている。よく使うカテゴリーやブランドをこんな感じでまとめている。それ以外のものはあんまり厳密に分けずに保管している。要は、後々の自分が探しやすいようにということを心がけている。

鉛筆収納

鉛筆収納

森林楽 ペントレイ2軍の万年筆は森林楽のペントレーに並べて机の引き出しに入れている

使い切った鉛筆専用瓶使い終わった鉛筆は、それ専用の瓶に。鉛筆貯金のように。。

■ ノートや紙の保管

日頃よく使っているノート(ロルバーン ランドスケープ)やメモ(ダイゴーすぐログ)は、常に手元に3冊ほどストックしていて、使い終わったらすぐ新しいものに切り替えれるようにしている。それらは本棚にスタンバイさせている。ちなみに、使い終わったノートやメモはどうしているか。簡単に紹介しておくと、ノートは相変わらずスキャンしてパソコンに保存して、直近3冊だけはiPhoneで見られるようにしている。書き終わったノートは潔く処分。すぐログは10冊単位で紐で縛ってとりあえずアーカイブ化している。

ダイゴー すぐログ

ふせんもどんどん増えていく一方のアイテムだ。今使っている付箋だけはデスクのツールボックスに入れて、それ以外はデルフォニックスのビュローボックスMに全てひとまとめに入れている。デスクで使っているものがなくなれば、このボックスから新しいものを一つ出していく。これをひたすら繰り返している。このボックスは普段本棚に立てて収納。活用と保管を分けることで、ふせんを仕事中に選ぶ・探すという無駄な作業がなくなった。「選ぶ」は手元のものがなくなったら、その時に、じっくりボックスから選べばいい。あとは選んだものをひたすら活用していく。

デルフォニックス ビュローボックス

デルフォニックス ビュローボックス

syuro ブリキ缶ストックの名刺はsyuroのブリキ缶に

PH レターケース一筆箋は、PHのレターファイルに

レターファイルサイズがまちまちなカードや一筆箋はクリアフォルダーをそのサイズにハサミでカットして専用のケースに

■ その他文具の保管

ペンや紙以外の文具で、比較的たくさん持っているものもやはり、専用のケースを用意して整理している。たとえば私の場合は、鉛筆キャップや鉛筆削りをわんさと所有している。以前はなんとなく机の引き出しにバラバラに入れていた。必要なものを探すときにいつも引き出しをひっくり返すようにガサゴソ漁っていた。そこで、これらもひとまとめにしようとトンボMONOのポーチに2室に分けて保管している。

鉛筆キャップ 鉛筆削り収納

クリップは、TOTONOEのストックボックスミニハーフへ。クリップは箱買いしたものが多いので、箱ごとにしまっている。ただ、これだと何のクリップが入っているかがわかりづらいので、クリップを箱の上にテープでサンプルとして貼り付けている。この箱に入れているのは保管用、仕事でよく使うクリップは実験用のシャーレーに入れて本棚に置いて必要な時にすぐに取り出せるようにしている。

クリップ収納

クリップ収納

クリップ収納 実験用シャーレー

ボトルクリップ少し大きなクリップは花瓶に入れてディスプレイしつつ保管



こんな感じで全てをキチキチというよりも、よく使う文具、もしくはたくさん持っている文具だけを専用のケースを用意してまとめておくという、あくまでも緩やかな整理法である。でも、以前のようにあれどこだっけ?と慌ていることもめっきりと減り、それぞれのケースを持って来れば、すぐに必要な文具を取り出せるようになった。普段あまり使わないものまで目くじらを立てて整理しようとすると、疲れてしまう。そこはある程度割り切っている。それでいいと思っている。

整理のための整理ではなく、使うための整理を私は心がけている。

私がペンの整理に使っている「ロルバーンケースM
私のミニマリズム的整理術本「モノが少ないと快適に働ける

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