2021.06.22(484)

「時短撮影ツール」

ロフト BLEND

STUDIO BOOK キャンバス・マーブル

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフトのオリジナル商品シリーズ「BLEND」。私が商品企画を担当させていただいている。「BLEND」とは、混ぜ合わせるという意味。使っている人とそのアイテムがすっかり馴染み、溶け込むような使い心地という想いを込めて名付けた。その「BLEND」の第2弾商品がロフトの文房具フェスティバル「文フェス」で販売開始された。「STUDIO BOOK」のキャンバスとマーブルだ。

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

■ キャンバスとマーブルの2柄

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック今回のキャンバスとマーブルは表紙にそれぞれのテクスチャー柄がプリントされている

「STUDIO BOOK」は、A3サイズのスケッチブックスタイル。その中に5色の撮影背景紙がとじ込まれている。好きな色を広げてポンと撮影物を置けばすぐにキレイな写真が撮れる。その手軽さが受けたようで第1弾「STUDIO BOOK」の「クール」と「パステル」はとても好評だった。第一弾はクール系の落ち着いた色、パステルは明るい色展開という具合に様々な色を一冊に綴じた仕様だった。第2弾は紙の風合いそして柄に変化を加えてみた。

「キャンバス」はまるで油絵を描くときに使うキャンバス布地みたいな質感が特徴。本物の布地なのではと思ってしまうほどだが、これらは全て紙。実は「キャンバス」は是非とも今回加えたい背景紙だった。お気づきの方もいるかもしれないが、ふだん私がこのpen-infoで撮影している背景紙は本物のキャンバスだ。息子が美大に通っていた頃、油絵を描いていて、ロールで大量にキャンバスを買っていた。それを少し分けてもらい背景紙に使っていた。ズームアップして文具のディテールを撮影するとゴツゴツとしたキャンバスならではの立体感が出るので気に入っている。

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブックスタジオブック(キャンバス)のアイボリーで撮影したもの

さすがにキャンバスは布地なので、「STUDIO BOOK」に綴じこむのは難しい。そこでそれに近い紙を探した。アイボリー・ブルー・ピンク・ホワイト・ブラックの5色。アイポリー・ホワイト・ブラックはオモテ面も裏面も同じキャンバスタッチの立体感になっている。一方ブルーとピンクは立体感のある質感は広げた内側だけとなっている。どの色もナチュラルな落ち着いた雰囲気の画像になる。

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブックスタジオブック(キャンバス)のブルー

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブックスタジオブック(キャンバス)のピンク

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブックスタジオブック(キャンバス)のホワイト

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブックスタジオブック(キャンバス)のブラック

もう一つの「マーブル」は大理石調の柄が大胆にあしらわれた紙。おもて面と裏面でその柄も違う。ブルー・サファイア・ローズ・グレー・ホワイトの5色。少し引いて撮影してもマーブル模様はしっかり見え、紙の上とは思えないリッチなテイストの画像になる。

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック一枚をA2サイズに広げて重ねると、このようにツートーン背景紙も楽しめる

■「STUDIO BOOK」は手軽に使える撮影背景紙

一般的な撮影背景紙というのは、大きくロール状になっていたり、板状になっている。撮影するたびそれらをよっこらしょと持ってきて準備するのは少々面倒である。この「STUDIO BOOK」は、スケッチブックスタイルなので広げるだけでOK。とても楽にできる。しかも5色の背景紙が選べる。さらに各背景紙は折りたたまれていて、広げると2倍のA2サイズになる。手帳やノートを広げた状態なども撮影しやすい。また、インクボトルなど高さのあるものを撮影する場合は広げた後ろをティッシュの箱などで支えて立たせると奥行きが生まれてキレイに撮影できる。

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

■ 私の使い方

私は、この「STUDIO BOOK」をインスタグラムでよく使っている。私がインスタをアップするのは午前中。午前中の方が自然光がやわらかくていい。撮影するものに合わせて「キャンバス」、「マーブル」、「クール」、「パステル」を選んで本棚から取り出してテーブルに広げる。撮影する文具にピッタリとくる背景紙を広げてスマホを構える。文具を撮るときは、スマホをぐっと下げて文具に視線(カメラアングル)を合わせる。こうした方が印象的な画像になる。もう一つよくやっているのがスマホの画面を親指と人さし指で添えてグワッと広げて少しだけズームにすることだ。ズームせずに寄りで撮影すると撮影する文具の前と後ろに少しだけ歪みが出てしまう。それを補正する意味で私は少しだけズームにしている。

また、同じBLENDシリーズの「LIGHT BOARD」も必ず使っている。「STUDIO BOOK」の外側に立てて光がちょうど良い感じで文具に当たるようにする。細かなところではペンの下にねり消しをついて固定することもある。

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブック

ロフト BLEND STUDIO BOOK スタジオブックいくつかの文具を並べて撮影するときは椅子に乗って真上から撮ることもある



インスタで撮影するときだけでなく、ブログでの撮影や最近すっかり定着したフリマアプリで商品を出品するときの撮影などにも使える。本棚からサッと出して広げてパシャリと撮って、終われば閉じて本棚へしまう。ちょっとした隙間時間で撮影できてしまう「時短撮影ツール」である。

ロフト BLEND「STUDIO BOOK」キャンバス・マーブル
私のインスタグラム

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