文具で楽しいひととき
Clipmatic
クリップマティック
昨今、編集できるノート・手帳に注目が集まっている。システム手帳は数年前から盛り上がっているし、ディスクバインドのFLEXNOTEのユーザーも増えている。ページを入れ替えて自由に情報を編集できることが改めて見直されているようだ。
このクリップマティックはリングノートに必要な紙や書類を付け加えられるツール。ノートそのもののページを入れ替えるという編集力こそないが、リングノートの好きなページに書類を加えていける機能性は大いに可能性を感じさせる。
■ 貼ってセットするだけ
なるほど、この手があったかというシンプルな方法。一言で言い表すならフック部分が付いた粘着シールということになるだろう。追加したい紙の上下に粘着部分を貼り付けて、フック部分をノートのリングに引っかければいいのだ。見た目同様使い方もシンプルだ。原理をご説明するためにわかりやすく紹介したが、実際に取り付ける際は、もう少し細かな調整が必要となる。具体的には、リングノートの付け加えたいページを開き、付け加える書類をその上に置き、リングの位置を調整した上でクリップマティックを貼っていく。ちなみに、この粘着は貼って剥がせないタイプ。そのため貼り付ける際は慎重に位置調整を行う必要がある。貼って剥がせた方がいいのでは?とチラッと思ったが、頻繁にめくっていくことを考えると強力に貼り付けていた方が安心感がある。
ほどよい厚みがある
付け加えたページのめくり心地もなかなか自然
フック部分は多少しなるので、取り付けたページを外したり付けたりは簡単にできる
私は、当初リングの上下一番ギリギリにクリップマティックを貼り付けていたが、別に端にこだわる必要はない。リングの内側に取り付けることだってできる。つまり、ノート紙面より小さいサイズを付けておくこともできる訳だ。ノートから綴じた書類をはみ出させたくない時なども、こうするとよいだろう。
全てのリングノートで確認した訳ではないが、大方のダブルリングノートをはじめシングルリングノートにも使えるという。ちなみに、ソフトタイプのリングノートには使えないそうだ。また、面白いところではシステム手帳にもセットできるようになっている。地図などをセットする時にこれは便利だ。さらには書類だけでなくシステム手帳に薄めの綴じ手帳をセットするなんて使い方もいいかもしれない。
■ 私の使い方
私は、普段愛用している「ロルバーン ランドスケープ」でこんな感じで使っている。
プロジェクトのMTGがあれば、メモはノート紙面に書き込み、その次のページにクリップマティックで関連の資料を綴じ込んでいく。
また、一冊のノートを使い終わって新しいノートに移行するタイミングでも活躍してくれる。使い終わったノートの中には、このページは引き続き新しいノートでも検討したいということがある。これまで、そうした時は古いノートからそのページを切り取って、新しいノートの冒頭ページに貼り付けていた。何ページもあると、ページをその分使うことになって筆記できるページが減ってしまっていた。しかし、クリップマティックなら付け加えるだけなのでノートページに影響を与えない。ただ、残念というほどのことでもないが、ミシン目で切り取ったページをクリップマティックでロルバーン ランドスケープに取り付けてみるとノートの右端がわずかにひっこんでしまう。小口がピタリと合うといいのだが、ここは我慢しなくてはならない。
ロルバーン ランドスケープのページをミシン目で切り取り、クリップマティックで貼り付けてみると、この様にすこし引っ込んでしまう
粘着面は半透明なので、紙面の文字を隠すことがない
シート状なので、巻末のポケットに入れていても気にならない
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ノートと資料はある意味切っても切り離せないものである。一緒に持つには、これまでノートにはさんだり、私のように貼り付ける必要があった。このクリップマティックを使えば、リングノートをファイル化させることができる。必要なところに綴じ込みノートページの流れの中で資料も閲覧できるようになる。あちこちを見るのではなく、一つの流れの中でノートも資料も見ていける。そして、必要がなくなれば取り外すこともできる。リングノートを使っている人には心強いツールであると思う。
クリップマティック ステッカー 20個入り 400円+Tax、50個入り 800円+Tax
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