文具で楽しいひととき
デルフォニックス
クーゲル キャリングケース
この素材使いには説得力がある。
コーデュラ・バリスティックナイロンとPVC(塩ビ)。とりわけ塩ビの使い方がお見事。デルフォニックスは、こうした塩ビやPUなど、いわゆる合成皮革的な素材の使い方が巧みだ。ひと頃は本革と比較され、どちかというとチープな印象で見られがちだった。その合皮素材を色での表現、他素材との組み合わせなどによって、ガラリと雰囲気を変えて上質なものに仕上げている。このグーゲル キャリングケースにも、その巧みさは活かされている。そのアウトドア感、ヘビーデューティさに惹かれ、MサイズとSサイズを買ってみた。
■ 中がクッキリ見える透明感
表面に存在感たっぷりに使われている透明なPVC。その透明感がとってもクリア。あまりチープさを感じないのは、その厚みのせいだろう。なにか、装備品といったツール感がある。ベリベリとマジックテープを開けると軍の装備品のような力強いフォントによる商品識別情報が印刷されている。ナイロンの約7倍の強度があるという「コーデュラナイロン」が使われている。こちらの素材も魅力的で、外側の凹凸のあるテクスチャ感に対して内側はサラサラとしている。モノの出し入れもスムーズにできそうだ。
■ 出張や旅行で活躍
Mサイズは、A5サイズが収納できるほどよい大きさ。私はこのサイズを、出張や旅行の際のデジタル系の小物を入れるのに使おうと思っている。MacBook air の電源コード、iPhoneの充電コードなどがちょうどよく収まる。表面の透明PVCはマチというほどでないが、少しだけふくらみある作りになっているので、多少厚みのあるものでも余裕を持って入れておける。また、旅行の時の洗面用具をまとめておくのにもよさそうだ。外から中身がクッキリと見えるので探しやすい。
裏面には便利なポケットがいくつもついている
小さいSサイズは、コンパクトデジカメ「GR(最新版ではない)」とバッテリーがちょうど収まる。また、講演の時に持っていくパソコン周りMacBook air の電源コード、プロジェクターの接続コードを入れておくのにもよい。
■ 文具の収納にも
ひょっとしたらと思い、ふだんあまり出番のないペンを入れると、案の定ちょうとよいサイズだった。Mサイズはペンを縦に入れておける。Sサイズの方はフタが少しギリギリだが一応入れておける。さすがに揺すると並べたペンはゴチャゴチャになってしまうが、収納したペンを外側から一望でき、本棚にスッキリと片づけておける。
また、すごい雨の時にリュックがびしょ濡れになって、中に入れておいた手帳まで濡れてしまうことがある。そうした時のために、手帳をクーゲルに入れておくと安心。Sサイズは「フレームマンスリー手帳」がピッタリと収まった。
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ガッチリとした作りで頼もしさがあるキャリングケース。私は、バッグインバッグはあまり使ってこなかったが、これは使いたいと思えるデザイン・質感だった。
デルフォニックス クーゲル キャリングケース
Mサイズ Sサイズ
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