2017.11.21(394)

「鉛筆を快適に使うためのケース」

POINT

ペンシルケース

POINT ペンシルケース

今、私の中で信頼を寄せている筆記具、鉛筆。原稿を書くときは万年筆を使うが、ノートにアイデアを書きとめる時や、そうだあれやらなくっちゃ、とToDoを書きとめる時なんかには鉛筆を手にすることが多い。紙の上に鉛筆を走らせるとミクロの世界で紙の繊維の上に黒鉛がこすりつけられ、文字という立体物が作り上げられているというイメージがしてくる(個人の感想です)。「書き味」とは、突き詰めると、それは「振動」であると思う。なめらかに書けるとか、書き応えがあるとかあるが、究極は紙の上にペン先を走らせた時に手に伝わってくる振動を私たちは書き味として認識している。その点で鉛筆は振動が実に良く伝わってくる筆記具である。

鉛筆 書き味 振動

■ 個性派揃いの鉛筆

私の定番鉛筆はトンボ鉛筆のモノやモノ100。HB、B、2Bを行ったり来たりしながら使っている。その定番を軸足にしながらも、最近は少し違う書き味もたまに味わいたくて、それ以外の鉛筆もたまに手にしている。筆記具というのものは、たとえばそれがボールペンであってもメーカーやシリーズごとに書き味は微妙に違う。中でも鉛筆はその個性の幅が広い。そうした色々な鉛筆がいつのまにやらすっかり増えてしまった。それらストック鉛筆は専用のケースに、じゃらじゃらと入れて保管している。たまに、違う書き味を楽しもうとすると、その都度ケースを開けてじゃらじゃらと掘り起こしながら探さなければならなかった。もっとスムーズにできないだろうかと思っているところに出会ったのが、このペンシルケース。

鉛筆 保管箱

鉛筆 保管箱

■ 24本も収納できる

POINT ペンシルケース

作りとしてはキャンバス地のロールペンケース。今や見慣れたペンケーススタイルである。ただ広げてみるとわかるが、とても長い。そこにはびっしりと収納スペースが小さく前ならえ状態で並んでいる。ふつうのペンケースとは違い、ひとつひとつの収納スペースはとてもスリム。鉛筆しか受け付けない潔さがある。

POINT ペンシルケース

早速、手持ちの鉛筆を入れてみた。BLACKWINGの鉛筆、定番のトンボ鉛筆モノ、モノ100、それからアンティークショップで買ったものなどなど。鉛筆を入れる時は芯先を下にしていく。こうした方が芯先を保護できるし、鉛筆を選ぶ時にわかりやすくなる。鉛筆のブランド名や硬度表示は軸の後ろ側に付いていることが多い。鉛筆をセットしたときのホールド感もまずまず。

POINT ペンシルケース

POINT ペンシルケース

また、鉛筆だけでなく結構増えてしまった補助軸も鉛筆と同じように収納していく。これまでは引き出しに入れていたが、いざ使おうとする時にやはり、いつも探していた。鉛筆と一緒に使うのだから、一緒に入れておくに越したことはない。同じ理由で鉛筆キャップも収納。上手い具合に一番右側に少し幅が広いポケットがある。ここをキャップ専用スペースにしている。

POINT ペンシルケース

POINT ペンシルケース



考えてみると、文具に限らずモノというものは、それ専用の居場所を作ってあげると、そのモノをより大切に使うようになる気がする。ペンを引き出しにドサドサ入れていた時は、ペンとの向き合い方が少しばかり雑だった。それをペントレイやペンケースに入れたとたん、違って見え接し方も丁寧になった。このペンシルケースを使うようになって鉛筆との付き合い方が少しだけ変わった気がする。

クルクルとロールしてヒモをビシッとしばって握りしめると、大切な鉛筆がギッシリと手中に収まっていると感じられ、心の底から幸せな気持ちが温泉のようにこんこんとわき起こってくる。私はコレクションしているつもりは全然ない。これは、あくまでも鉛筆を快適に使うためのケースである。

POINT ペンシルケース

POINT ペンシルケース 1,800円+Tax

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