文具で楽しいひととき
TOTONOE
ペンケース 3ポケット
ペンケースに私が求めること、それはまず大切にペンを守りA地点からB地点に安心して運べること。そして、もうひとつはペンを使おうとした時に必要なペンがすぐに取り出せることだ。このペンケースは、大切に運ぶモード、すぐに取り出せるモードの2つを選べるようになっている。
■ スッキリとしたデザイン
素材は帆布とレザーというシンプル構成。帆布には国内生産にこだわった「富士金梅(ふじきんばい)」のものが使われている。しっかりとしたコシがあって、いかにも頑丈そうだ。そして、使い込むと味わいが出てきそうな期待も高まる。TOTONOEと言えば、どんなシーンにもスゥッと溶けこむデザインに定評がある。今回のペンケースも主張しすぎない主張という絶妙なバランスのデザインが、まさに整えられている。きっと10年後に見ても新しさも古さも感じない「普遍性」を保ち続けていることだろう。
■ 最小限の本数を収納
革ヒモをクルクルと外して中を開けてみる。商品名にあるように3つの収納スペースがある。メインの収納スペースにはレザーのフタがかぶされている。ペンの太さにもよるが、4本くらいは楽々入る。ちなみにレザーのフタには特に留め具はない。結構な厚めのレザーが使われているせいか、フタとしてのコシがあってグイッと広げない限り開かない。不意にペンが飛び出すということはなさそうだ。
2つ目のペン収納スペースは、その反対側。ここはペンホルダーのようなスペース。2本ほど収納でき、ペンのクリップを固定しておける。よく使うペンはここにいれておくといい。そして、3つめのスペースはそのペンホルダーの下側にある。ここは、カードなどの薄いものを入れておくスペース。ただ、厚さにもよるがスリムなもの、例えば定規や分厚くない付せんなどを入れておくこともできた。あまりにも細かいものだと飛び出してしまう危険性もあるので、そうしたものはフタ付きのスペースの方が安全だ。
■ 2つのモード
何カ所かの収納スペースがあって、それをクルクルとロールして持ち歩く、ただそれだけのものだったら、私の文具アンテナはそれほど反応しなかっただろう。このペンケースには、この先があるのだ。
ペンケースをロールする時にオモテ巻きとウラ巻きの両方に対応しているのだ。通常は、ペンの収納スペースを内側にしてロールしていく。これは、ペンを大切に運ぶモードである。そして、こんどはペンの収納スペースを外側にしてロールしてみる。こうすると、革ヒモを外すことなく、ペンホルダーからそのままペンを取り出すことができるのだ。裏側のレザーのフタがあるところは革ヒモが巻かれているので、フタが開くことはない。仕事をしているONの時はこの状態にして、OFFの時は逆に巻いておくといった使い分けができる。
このオモテ&ウラ巻きを想定して、革ヒモは2枚のレザーを貼り合わせて両側ともオモテ革になるようにしてある。
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このペンケース、もともとがスリムでペンを入れてもそれほど分厚くならない。そんなにたくさんのペンは持たず、最小限のペン構成というスタイルの方にこのペンケースはしっくりとくると思う。そして、2,000円+Taxという価格がリーズナブルでとてもよい。
TOTONOE ペンケース 3ポケット 2,000円+Tax
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