文具で楽しいひととき
イタリアで買ってきた文具
NAVAなど。。
今年(2004年)は、夏休みを利用して、家族とイタリア旅行に行ってきた。この旅行での私の最大の目的は文具屋さん巡り。日本にまだ紹介されていないステーショナリーをいっぱい買うぞと、いき込んで、最初の到着地ミラノで予めチェックしておいた文具専門店に向かってみるとほとんどのお店が閉まっていた。
はじめは、イタリア特有のシエスタでちょっと休憩しているのかなと思ったが、店には閉店とあった。なんとイタリアでは、夏休み期間中はお店も閉まってしまうんです。恐るべし、イタリア。それでもあきらめられずに、文具探しを行った。今度は、作戦をちょっと変えて、専門文具店がだめなら他に文具が売っていそうなところを探そうとばかりに、向かった先はデパート。
ミラノの観光名所ドゥーモの近くにあるデパート「リナシャンテ」に行ってみた。日本のデパートとさほど変わらないつくりだったので、すぐに文具売り場は見つかった。日本と同様おもちゃ売り場のとなりにあった。
子供たちはおもちゃ売り場へ、私は文具売り場へそれぞれ向かった。目的は違えど、親子ともども真剣そのもの。それほど大きい売り場ではなかったが、やはり、日本とは何かが違う雰囲気だった。私がたくさん購入したステイショナリーの中からいくつかをご紹介します。
■ NAVAデザイン ノート&鉛筆セット 7ユーロ
イタリアのブランド、NAVAデザイン。日本にも鉛筆や革製品などがすでに紹介されているがこうしたノート類は私の知る範囲では日本で見かけたことがない。涼しげなスケルトンの表紙のA5版ノート。MOLESKINEでお馴染みのバンド付きになっている。
ノートを開くと、NAVAの鉛筆がセットされている。ゴムバンドで鉛筆をしっかりホールドできるのが助かる。NAVAの鉛筆は私も持っているが、消しゴムつきは初めてお目にかかった。
さらに、面白いのが、ノート部分の下にはちょっとした書類を挟んでおけるファイル機能が装備されている。見た目のデザインだけでなく、こういう配慮もあり、なかなかの優れもの。
カラーバリエーションはブルー以外にホワイト、オレンジ、グリーンサイズはA4サイズも用意されていた。鉛筆好きにはおすすめの逸品だ。
*後日、銀座伊東屋にいってみたら、このノートが売ってました。。。
■ スタビロ NEXGRIP シャープペン 3ユーロ
独特なフォルムとボディ全体にラバーをまとった個性的なペン。どことなく爬虫類のような感じがする。握り心地はグリップ部分が少しだけスリムになっていることとラバーのおかげで、ぴったりというより、むしろべったりとくる。
さらに、クリップの反対側までラバーで被われているので、握った時にラバーが親指と人差し指の付け根にもフィットする。全身がグリップのようなシャープペンだ。
太い軸なのに、それ程太さを感じさせないのはデザインのせいだろう。ペン先からグリップ部分でいったん細くなり、また再び太くなる。ノックボタン部分にいたってはだ円型をしている。この変化に富んだ形状が躍動感を感じさせてくれる。筆記時の重量配分も心得ていて、ペン先は鉄の塊のパーツを使い、低重心が保たれている。
芯は0.7mm。以前にご紹介したが、日本の0.5mm芯と違って欧米ではシャープペンと言えば、0.7mmが主流。ローマ字などを書くのに、それほど細い芯は必要ないと言うことらしい。
3ユーロとお手頃価格のペンに、これだけのデザインとこだわりがちりばめられている。さすがヨーロッパと関心してしまった。
■ Pelikan Fluid Stilo 2.7ユーロ
言わずと知れた万年筆の大御所ペリカン。ペリカンは日本では高級万年筆メーカーとして有名だが、ヨーロッパでは、一般文具からオフィス文具まで揃う総合的なメーカーだ。今回購入したシンプルな万年筆。キャップをつけたままだと事務用のボールペンかと思ってしまうほどの控えめな佇まい。
いざ、キャップを開けるとスチール製ではあるがしっかりした万年筆のペン先が現れる。これにはちょっと驚いた。
ちなみに、ペリカンのトレードマークであるペリカンをかたどったクリップはこの万年筆にはなかった。肝心の書き味はさすがペリカン、滑らかな万年筆としての確かな書き味が楽しめる。インクは軸の端のほうまでたっぷりと詰め込まれている。これなら、結構長持ちしそうだ。
インクの詰め替えは出来ず、使いきりとなる。使い切ったらきっと、また使いたくなりそうだ。そんな気持ちにさせてくれるお手頃価格の万年筆だ。
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