文具で楽しいひととき
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Wマージンペーパー
もはや私にとってノートは横型である。pen-infoの記事を遡ってみると、私は2009年から横型ノートを使い始めている。10年以上になる。ノートに向かうときは横でないと落ち着かない体質になってしまった。考えてみれば、PCのモニターも横だし、TVもそうだ。普段眼で見ている世界も横に広がっている。縦に意識が行くのはスマホを見る時くらいだろうか。
月光荘のスケッチブックから横型を使い始め、ロルバーン ランドスケープ、ポスタルコ スナップパッドと渡り歩いてきた。ノートは変わっているが、使い方は実はそれほど大きく変わっていない。基本の使い方の柱はドシンと私の中を貫いている。その柱を保ちつつ、多少の微調整を加えている。そんな今の使い方を紹介したい。
■ 「センターテーマドット」を新たに追加
ブルーのコピー用紙をベースにWマージン、6mm×8mmドットというお手製フォーマットをプリンターで印刷している。長方形ドットというのはユニークだが、私は正方形より長方形を書くことが多いので重宝している。
そのフォーマットに少しだけ手を加えた。私はいつもど真ん中にテーマを書いている。それが私のノートの定番の書き方だ。「センターテーマ」と私は呼んでいる。それを書きやすいように中央より少し下のドットを6点だけ太字にしてみた。パッと見ではほとんどわからないが、センターテーマを書くときだけ気づける大人しさにしている。
その太いドットの上にテーマを書いていく。こうすると間違いなくど真ん中に書き込めるようになる。ほんのちょっとしたことではあるが、センターテーマが正しく決まると「考える」をぐんぐん前に進めていける。
■ 定番の書き方を決めた
横型ノートの私の書き方は実は色々ある。どの書き方であっても、まずはセンターテーマを書く。ここから自由に書く「フリーモード」であったり、カテゴリー欄をセンターテーマの周りに設け、2分割、3分割、4分割・・・と分割していく書き方など色々とある。その時に応じて使い分けている。色々とあるものだから書き始めに、さてどのモードで書こうか?と迷うことがあり、それがちょっと面倒になった。
そこで、定番を決めてみた。それが4分割モードだ。センターテーマを四角で囲む、その周りにもう少し大きい四角を作る。そして、センターテーマにかぶらないように紙面を4分割していく。ノートに何か書くときには、MTGのメモであったり、何かを考える時であってもまずここまでのフレーム作りをやってしまう。そうはいっても、MTGやアイデアの内容が4分割にまとまるのか、その時点ではまだ分からない。それでもいいのだ。ひとまず4分割にしてしまう。
4つに分けることで、頭が整理しやすくなるのがやってみて分かった。テーマによってはもっと細かく分けることになるものもある。それでもベースとして4分割にしておく。4つの入れ物を先に用意して、そこに思いつくままカテゴリーを決めてそれぞれのスペースに書き込んでいく。4分割というのは考える上で頭が混乱しないとても落ち着く数字だと感じた。起承転結もそうだが、4つに分けられるものは意外と多い。
どうしても、5つ目を作りたいときは、1/4スペースを半分にすればいい。さらに必要ならさらに半分にすれば6分割にもなる。はじめから5つ、6つと分けてしまうと複雑になってしまう。あくまでもはじめは4分割からスタートすると、考え始めるのがとてもやりやすくなる印象がある。
また、書き終わった後に見返すときも4分割だと、すんなりと頭に入ってわかりやすいということもある。
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これだけ、たったこれだけのことで、ノートの書き方に迷いがなくなった。ならば、はじめからノートのフォーマットを4分割に印刷してしまえばいいではないかとも考えた。でも、それはしないほうがいいと直感的に思った。あくまでも自分でフレームを作っていきたい。フレームを書くことも含めてノート思考だと私は捉えている。ゆるゆるな手書きの線で書いた4分割フレームにフワフワと不確かな考えを入れていくのがちょうど良い。
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