文具で楽しいひととき
コクヨ
キャンパスレポートパッド スプレッドペーパー
ここ数年「考える」をコンセプトにしたノートやパッドがいくつも出てきている。近頃はパソコンでかなりの仕事ができるようになってきた。スケジュールはオンラインで共有するのが当たり前になっているし、MTGともなればノートPCだけを開いてパタパタとキーボードを叩いて参加する人も増えている。とすると、紙のノートが威力を発揮できるところはどこに残されているのか。それは多分、黙々と一人で考える時ということになるのだろう。不確かな考えをこねくり回しすときは紙とペンの方が自由度があっていい、と私はそう思う。そうした時に使えるノートパッドがコクヨから発売された。
■ 薄くて軽い
サイズは、A3・A4・B5の3サイズ。それぞれ50枚綴じとちょうど良い分量。A4サイズを手にすると、50枚の割に少々薄めだと私の手が感じた。実は一般的なコピー用紙よりも薄いものが使われている。厚さは50g/平方m。コクヨでロングセラーの便箋の紙だそうだ。私が普段使っているコピー用紙を50枚束ねて比べてみると、明らかに薄く軽かった。
■ スベスベな質感で考えも進みそう
表紙をハラリと開くと、気持ち良い白に淡いブルーの5m方眼が広がっている。これはコピーをしても写りにくいのだという。方眼がただただ広がっているように見えるが、よーく目をこらすとセンターと上下左右の真ん中にドットがある。紙面を分割する時に役立つ。あくまでも控えめなドットなのでほとんど気にならないレベル。
さぁ書こうと思った瞬間に気持ち良さがあった。折り返した表紙がだぶつくことなく紙面をすっきりとフラットにしてくれる。筆記紙面はフラットの方が断然書きやすい。そして紙の表面がとてもスベスベしている。ペンを持った手がストレスなく気持ちよく滑っていく。
一番下には少々厚い紙があるのでしっかりと扱える
万年筆で書いてみた。パイロットブルー、ペリカンロイヤルブルー、ラミーブルー、プラチナ万年筆ブルーブラックなどで書いてみたが、どれも滲みはなく、裏面への抜けも見られなかった。さすが便箋用紙。もちろんペン先も気持ちよく走っていく。万年筆だけでなく、私が普段考える時に使っている0.9mmシャープペンとの相性も良かった。ちょっと気になったのは、シャープペンで筆圧強めで書くと2枚目の紙に少々跡がついてしまう。薄い紙だからそこは仕方ないのかもしれない。
ノートと違ってリングや綴じ部分の盛り上がりもない。まるでトントンと角を揃えたコピー用紙を束ねた上で書いている清々しさがある。自由に発想を広げていけそうだ。
私はいつものやり方で中央にテーマを書いて、その周りに思いつく限りのキーワードを書いていった。
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普段コピー用紙にアイデアやスケッチを書いている人はこのスプレッドペーパーはもう一つの選択肢になると思う。コピー用紙は持ち運びがしづらいが、これは綴じられているので安心。しかも軽い。
コクヨ キャンパスレポートパッド スプレッドペーパー
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