文具で楽しいひととき
ダイゴー
フレームマンスリー手帳2023年
ここ1〜2年コロナの影響により、手帳に書き込む予定はめっきり減った。書くことがないならもう手帳はいらない、そう思われるかもしれないが、決してそんなことはない。手帳は書き込むだけでなく、自分の日々の過ごし方を見つめる道具でもある。予定の書き込みが減り空白ばかりが目立った。特に私が使っているマンスリー手帳だとそれがよくわかった。それを見て今はこういう時期なんだと受け入れた。空白というものも必ずしも悪いもんじゃない。これもれっきとした予定である。つまり「予定がないという予定」である。多くの予定は誰かの為に動くものがほとんど。その予定がないということは、自分のために使える予定がそこにあるということになる。そう考えると空白も決して悪いものではなく、むしろ大切なものであると思えてくる。
その空白を使って私は「瞬記」やYouTubeを始めたりした。たくさんの空白は何にか新しいことを始めるチャンスという面もある。そうしたことに気づかせてくれるのも手帳だった。自分の周りを流れる時間を客観的に眺められるのが手帳なのである。
■ 2023年フレームマンスリー手帳はちょっぴりリニューアル
6年目を迎える「フレームマンスリー手帳」。最近はカレンダーの中にも「月曜日始まり」を見かけるようになっているが、「フレームマンスリー手帳」では頑なに「日曜日始まり」を守っている。そんな頑なな一方で、少しだけ変えたこともある。一つはカバーのカラー展開。全ての素材もちょっとだけリニューアルしている。同じPVC製ではあるが、ややソフトな質感になっている。新色としてブラック&ブラウン、キャメル&ブラウンが仲間入りした。
来年はブラック&ブラウンを使おうと思っている
手帳のフォーマットでもより便利に使えるリニューアルを行なっている。メインのフレームマンスリーフォーマットが2024年1月まで続いたあとに、これまではドット罫のノートがあった。その間に「イヤープラン[連続]」の2024年を差し込んでみた。12月のページに書き込む頃になると、翌年の予定が徐々に入り始める。それらは2024年の1月ページに書いていく訳だが、たまに2月以降の予定も入ることがあったりする。そうした先々もキッチリと記入できるように「イヤープラン[連続]」を用意した。翌年の手帳に持ち替えるまでの予定の一時待機場所として使える。
内ポケットが半透明になり中に入れたものが確認しやすい
■ 5年間フレームマンスリー手帳を使って分かったこと
無理に予定を入れなくなった
マンスリー手帳はいい意味でも悪い意味でも1日の記入スペースが限られている。つまりたくさん書き込めない。アポイントで言えば、せいぜい3件くらいだ。1日というものも、実はそんなに長くはない。私の場合で言えば、アポイントは一日最大でも2件くらいに抑えている。記入スペースが限られているおかげで、たくさんの予定を入れずに済んでいる。仕事相手と話していて、MTGいつにする?となった時、手帳を開いてそこにもし空白があったら、ついつい入れてしまう。大きな記入スペースは注意しないとたくさんの予定を入れて自分を必要以上に忙しくしてしまう。これはあくまでも私の場合だけだと思うが。。
その月の予定が頭に染み込んでくる
これは1ヶ月に外枠がある「フレーム効果」なんだと思う。1ヶ月というものが形を伴って頭に入ってくる。それを1ヶ月ずっと見続ける。すると、手帳を開かなくても頭の中で第2週はアポが入っていたなとか、第3週は空白があるとかがイメージしやすくなっていく。枠組みがあることで形がイメージしやすくなり、その中の位置関係も捉えやすくなる。
1ヶ月の段取りがうまくできるようになった
大体の仕事は何かしら締め切りやイベント日などのゴールに向けて準備を進めていくことが多い。つまり、今日という日の仕事はその先の仕事の準備だったりが多い。フレームマンスリーページでは少し先を眺めつつ、これくらいの日数があるということが確認できる。もちろんそもそもマンスリー手帳はそれがしやすい。フレームマンスリーは、外枠があるのでパッと見た時の分かりやすさが抜群。もし数ヶ月にまたがる場合はイヤープラン[連続]で段取りをチェックすればいい。
MTGでの忘れ物が減った
MTGに企画書を持っていくといった時に私はその持参物をフレームマンスリーの外枠に線で引き出して書いている。たったそれだけのことで持っていくのを忘れることがなくなった。書かずにまぁ大丈夫だろうと頭に覚えていたり、別の紙に書いたりしていた時には忘れることがしばしばあった。手帳はその日の朝必ず見る。そのマス目に引き出された線があると、自然とその先を辿る。当日の自分はすっかり忘れていて、線の先を見てそうか企画書を持っていくんだとハタと気づける。
1年間を2つの倍率で眺められる
フレームマンスリー手帳は年間を眺め、そして書き込めるページが2種類も入っている。これは手帳の中でも珍しいかもしれない。
イヤープラン[円]には仕事のプロジェクトを私は書き入れている。今年はコロナの影響でプロジェクトが遅れることが多かった。そうした変更も矢印で伸ばすなどして変更しやすかった。
イヤープラン[連続]はフレームマンスリーページをガチャンと1年分繋げた形だ。いつも見ているフレームマンスリーの見え方のまま1年間も見渡せる訳だ。1年間の中で今自分がどこにいるかの現在地が明確になる。また、数ヶ月先の締め切りまでどれくらいの持ち時間があるかの日数カウントがしやすいこともある。私はYouTubeの更新頻度も書きとめてチェックしている。
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こんな感じで「フレームマンスリー手帳」を自分なりに取り入れて1ヶ月や1年間を見つめたり眺めたりしている。私の場合は1ヶ月という枠組みの中でスケジュールを見ていくことが性に合っている。人によっては一週間で見ていきたいなど、それぞれ時間の見つめ方・眺め方は違うと思う。自分はどう時間を見ているのかを踏まえてスケジュール帳を選ぶといいのだろう。書きやすさも大事だけど、見つめやすさ、眺めやすさも大切だと私は思う。
ブラウン&ブラックはラミー2000ペンシルともよく合う
ダイゴー「フレームマンスリー手帳」2023年版
ハンディピック版フレームマンスリー手帳
YouTube「pen-info」チャンネルでも紹介しています。
スケジュールパーツとして使える ハンディピック フレームマンスリー手帳
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