文具で楽しいひととき
ポスタルコ
スナップパッド+青いコピー用紙
ポスタルコのスナップパッドA4を使ったノート、私の考えるホームグラウンドになりつつある。私にとってノートは横型ということが、朝歯を磨くくらい、もはや定番になっている。当初はスナップパッドに色々なA4の紙を織り交ぜて入れ、日々違う書き味を楽しんできた。次のステップとして、さらに自分らしさを出した使い方をしてみたくなった。
さてどうするか?こういう時、自分がそれまで経験してきたことに思いを巡らせてヒントになることを探っていくものだ。私の紙体験を振り返ってみて、最近印象に残っていることがあった。システム手帳のHB×WA5でよく使っているアシュフォードのサックスブルーのリフィルだ。ブルーの紙にブルーのインクで書いた時の筆記体験がとても心踊るものがあった。このことが思い出された。
このスナップパッドでも同じような青い紙を味わってみたいと思った。
■ 青いコピー用紙を
ストックしている紙を探してみても青いノートパッドは残念ながらなかった。どうしようか。。新たに買うとしても青いノートやパッドなんてあっただろうか。私のそれほど多くない文具データベースをギクシャクとフル回転させた。ノート系はないが、コピー用紙だったらブルー系もあったはずだとそのデータベースは教えてくれた(自分の記憶を巡らしただけ)。この方向で進んでみよう。確か近所のホームセンターの文具売り場にコピー用紙が積み上げられていた。すぐに出かけて一束500枚のブルーコピー用紙を買ってきた。大王製紙の「ダイオーマルチカラーペーパー」の「空」という色のものだ。いきなり500枚を買うというのはちょっと冒険だった。もし気に入らない青具合だったら、どうしようという気持ちも頭をかすめた。まぁそのときはコピー用紙としてひたすら使っていけばいい。青い紙で原稿をプリントアウトして推敲していくのもまた新鮮かもしれない。
恐る恐る封を切り青みをチェックしてみる。思っていたより濃すぎることもなく、かと言って淡すぎることもなかった。アシュフォードのサックスブルーと比較してみると、かなり近い。わずかにコピー用紙の方が青みが淡いというくらいだった。
■ Wマージンフォーマットに
この青いコピー用紙に「Wマージン」フォーマットを印刷してみることにした。Wマージン線のほかに全面にドット罫もちりばめた。Macの文書作成ソフト「Pages」で作った。ドットの間隔は8mmになってしまった。本当なら5mmにしたかったが、まぁいいだろう。フォーマットはできるだけ薄めに設定して印刷した。これを50枚作って、2穴パンチでガチャンガチャンと穴をあけてスナップパッドに綴じていった。
扉ページはわかりやすいように白いコピー用紙に
■ 今までと違う筆記体験
ブルーのノート紙にいつもの0.7mmシャープペンで書いてみた。果たしてグレーのシャープ芯の筆跡はちゃんと認識できるだろうか。白い紙で書く時よりどうしてもコントラストはやや弱くなってしまう。これはある程度想定していた。実際に書いてみると文字はどこだ、と探してしまうほどではなかった。十分認識できる範囲だ。いつもの白い紙に書くときとは違う筆記体験になる。このブルーにシャープペンもいけるし、鉛筆の太めの筆跡ももちろん合う。ノートではあまり使わないが万年筆のブルーインクとの相性は最高にいい。目立たせるために青い色鉛筆を使うのもいいかもしれない。
パイロットのプルーインクで書いてみた
ハイライターとしての青色鉛筆
スナップパッドのページは自由に外せる。以前書いたノートを参照しながら書くということもできる
*
いつものノートの紙を白から青に替えただけなのに、これほど印象が変わるのもかと新鮮だった。この歳になると変化ということが年々少なくなってくる。久しぶりに新たな分野に足を踏み入れた気分だ。それにコピー用紙は500枚入りで800円ほど(私が最寄りのホームセンターで買った値段)。一枚あたりに換算すると1.6円程度。一冊50枚で80円。プリントする手間とインク代はかかるが、それでもリーズナブルだ。気兼ねなくじゃんじゃん使っていける。
pen-info SHOP で「Wマージンペーパー」を販売しています。
ダイオーマルチカラーペーパー「空」
ポスタルコ スナップパッド A4
590&Co.さんでもスナップパッドは販売されています。
YouTube「pen-info」チャンネルでも紹介しています。
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