文具で楽しいひととき
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ファンネルマーク
「ファンネルマーク」。
おそらく、ほとんどの方は「それなに??」と思われることでしょう。私もついこのあいだ知ったばかり。この名前は知らなくても、そのもの自体は多くの人が見たことがあると思う。大型の客船や輸送船を思い浮かべて欲しい。大きな船の上にはいろんなものがある。その中で一際高い位置に大きな煙突みたいなものがある。
その煙突にはカラフルなストライプのマークがある。あれが「ファンネルマーク」。色々と調べてみるとこの「ファンネルマーク」にはちゃんとした目的があった。
■ 目立たせるという目的
その船がどこの船会社のものであるかを識別するためのものだという。確かに広い広い海の上で遠くに一そうの船が見えた時、一際高い煙突に目立つマークがあれば、それが目印となってどの船かがおおよそわかる。
私の事務所は横浜山下公園のすぐ前にあって、お昼ご飯を食べた後によく氷川丸の前のベンチに座って、まったりと読書をして過ごしている。ゆらゆらとした波の流れのある海の上で、どっしりとした大きな船を見ていると何だか心落ち着くものがある。
その時に「ファンネルマーク」なんて全く知らず、氷川丸を一つのかたまりとしてただぼんやりと眺めていた。ただ、そうは言ってもあの煙突のストライプのカラーは否が応でもとっても目に入ってくる。ある時、それを見てひらめいた。あの煙突マークみたいな付箋を作ってみたらどうだろうか。
■ ファンネルマーク付せんを作ってみた
そこで住友スリーエムが展開しているポスト・イット(R)ノート/ふせんにオリジナルのデザインを印刷できるサービス、「i-Note」を使って作ってみることにした。i-Note は、こんな感じで思い立ったら吉日とばかりにすぐに小ロットで注文できるのでうれしい。
という訳で、これが私が考えて作った「ファンネルマーク付せん」であります。これまでの付箋には端っこに赤い帯が1本だけ印刷されたものはあった。
しかし、こういう二本のラインというのはなかったのではないかと思う。色の組み合わせは、北欧風や自分が好きなグリーン&シルバーなど、特に色としての意味は持たせず自分が見ていて気分のいいものにしてみた。
ただ一種類だけ注意を喚起するために、黄色と黒という工事現場や踏切に使われている組み合わせは作ってみた。注意喚起の付せんになると思ったので。
■ 2本のカラーラインが程よく目立つ
実際にこれらの付箋を書類や本などに貼り付けてみた。すると、これまで付箋を付けていた時とはちょっと違う雰囲気になった(気がする)。。。
なにより二本のカラフルなラインがとっても目を引く。書類からチョコンと飛び出した付箋は、まさに洋上から見える船のあの「ファンネルマーク」の様だ。
書類にたくさんの付箋が付いているというのは、見ていてあまり美しいものではなかったが、この「ファンネルマーク付箋」だと少し違って見えてくる。
「ファンネルマーク」と「付せん」は、いずれも目立たせるという共通点があるので、これはなかなか相性のいい取り合わせではないかと思う。
■ 追記
残念なお知らせです。住友スリーエムさんが展開してこられた「i-Note」が2013年3月20日で終了してしまいました。
*関連リンク
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