2006.03.08(101)

「外に持ち出せるポスト・イット」

3Mジャパン

ポスト・イットスタイル ミニノート

スリーエムジャパン ポスト・イット スタイル ミニノート

今や、誰もがふつうに使っている〈ポスト・イット〉ノート。その歴史は、意外とまだ浅く今年で26年目だという。私はてっきり、もっと以前からあるものかと思いこんでいたのでちょっと驚いた。当初、アメリカでのテスト販売はあまり芳しいものでなかったそうだ。それが、あるきっかけで秘書の人たちに使ってもらったところ好評を博し、そこから火がついて大ブレイクしたと言う話は有名だ。

こうしたこともあってか〈ポスト・イット〉ノートは机の上で使うものというイメージがある。手帳やノートと一緒に〈ポスト・イット〉ノートを挟み込んで、外出先で使うということはあっても、〈ポスト・イット〉ノート単体でとなるとあまりないように思う。

■ カバーのついたポスト・イット

今回ご紹介する〈ポスト・イット〉スタイル ミニノート、まるでメモ帳感覚で、外に持ち出すことができるというもの。外で快適に使える工夫を随所に凝らしている。

スリーエムジャパン ポスト・イット スタイル ミニノート

外に連れ出す〈ポスト・イット〉ノートということで、まるで、よそ行きの服を身にまとったという素敵ないでたち。カラーバリエーションもブラック、レッド、シルバー、パールホワイトと大人の装いを感じさせる。

スリーエムジャパン ポスト・イット スタイル ミニノート

色鮮やかな厚紙のカバーで覆われているということに加え、今回新たに作られたサイズということもあってちょっと見ただけでは、〈ポスト・イット〉ノートという印象はあまりしない。

大きさは、〈ポスト・イット〉ノートの定番サイズである正方形に近いタイプを縦にすこしだけ長くした感じ。ポケットにもなんなく入るし、手にしたときの収まりもちょうどよい。裏も表を見てもカバーに覆われていて、しかもカバーはしっかりと閉められているので、どっちが表紙かちょっと戸惑ってしまう。

スリーエムジャパン ポスト・イット スタイル ミニノート

一見すると、つなぎ目がある面が表紙かと思いきや、さにあらず、つなぎ目がない方が表紙になっている。この表紙の開け方がなかなか面白い。表紙を上にして手に持ち、もう一方の手で本体の下側をつまんで、手前に軽く曲げてみる。

スリーエムジャパン ポスト・イット スタイル ミニノート

スリーエムジャパン ポスト・イット スタイル ミニノート

すると、「シュポッ」という紙どうしがはじける小気味よい音をたてながら固定されていた表紙が解除される。この音が、「さぁ、これから書くぞ」という自分自身のスイッチを入れるような感じがして、個人的にとても気に入っている。

この音の正体を確認すべく、つなぎ目を確認してみると紙がうまい具合にかみ合っていて、本体を折り曲げることでかみ合った紙どうしが外れるという仕組みになっていた。最近は、あまり見かけなくなったが、板状のマッチのケースをイメージしていただくとわかりやすいかも知れない。

鞄やポケットに〈ポスト・イット〉ノートを入れたことのある方ならお分かりだと思うが、紙が折れ曲がったりということがたまにある。でもこの〈ポスト・イット〉スタイル ミニノートなら、カバンやポケットの中で不用意にカバーが開かないので、中の紙をしっかり守ってくれる。まさに、持ち運びのための〈ポスト・イット〉ノートだ。

開放された表紙を広げるとカナリーイエローと呼ばれるお馴染みの黄色の〈ポスト・イット〉ノートが現れる。

スリーエムジャパン ポスト・イット スタイル ミニノート

ここで、開け放たれた表紙を裏側に折り返したい衝動に駆られるところだが、ここはぐっと我慢する。(後で、その意味がお分かりいただけることになる。)この〈ポスト・イット〉スタイル ミニノートには、これまでの〈ポスト・イット〉ノートにはなかった台紙がしつらえてある。なので、立ったままでも快適に筆記することができるようになっている。

スリーエムジャパン ポスト・イット スタイル ミニノート

■ 書いたポスト・イットは表紙の内側にストック

〈ポスト・イット〉ノートはふつうのメモ帳と違って1枚の紙に書き終われば、それをはがさなければならない。はがさずに、次のページへと進むこともできなくもないが、筆記スペースも小さくなってしまうし、はがれることを気にしながら、めくって書くというのはどうにも落ち着かない。

また、机の上でなら、パソコンのモニターのまわりやパーテションなど〈ポスト・イット〉ノートを貼り付ける場所はいくらでもあるが、外出先となるとそうもいかない。そこで、先ほどの広げておいた表紙のカバーの存在が燦然と輝きを放ちはじめる。

スリーエムジャパン ポスト・イット スタイル ミニノート

書き終わった〈ポスト・イット〉ノートは、表紙の裏側に貼り付けていけばいい。当然サイズもピタリと収まる。こうすれば、大切なアイデアメモをしっかりと一時保存でき、晴れてすがすがしい気分で新しい紙に望むこともできる。

さらには、先ほど書いたメモの内容を確認しながら、次のアイデアを練ることだってできてしまう。アイデアは、ひらめいた時にすかさず書きとめておくことが大切だ。

私は、この書きとめておくという第一段階でついつい安心してしまいがちだが、それではいけない。そのアイデアを活かすために、しかるべきところ、例えばノートや手帳などに移していき、いろんなものと融合させることで、1つのアイデアが新しいものに生まれ変わっていくものだと思う。

スリーエムジャパン ポスト・イット スタイル ミニノート

アイデアは机の上だけでなく、電車に乗っている時や歩いているときなど、ところかまわずやってくる。この〈ポスト・イット〉スタイル ミニノートをシャツの胸ポケットにペンと共に普段から持ち歩いていれば、「書き残す」、「一時保存」、「アイデアの活用」という流れを絶やさずにスムーズに、しかも楽しく行うことができそうだ。

「ポスト・イットスタイル ミニノート」は、残念ながら廃盤。。
その進化系とも言えそうなのが「ポスト・イット 強粘着モバイルメモ 方眼 Mサイズ」

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