文具で楽しいひととき
クレールフォンテーヌ
トラベルアルバム
昨今、カメラといえばすっかりデジカメが主流になりつつある。先日、子供の運動会に行ってみたら、大勢のお父さん、お母さん方がわが子の雄姿を携帯電話のカメラで撮っていた。いやはや、時代の流れってすごいと思った。
■ すべてを自分でやる銀塩カメラ
私はといえば、WEBサイトに載せる写真はデジカメで撮っているが、メインは銀塩カメラ(フィルムで撮るカメラのこと)。しかも、マニュアル系。私の使っているマニュアル系銀塩カメラはデジカメと違って、撮ったその場で写真が確認できない。現像に出さなくてはならない。露出やピントも自分で合わせなくてはならないなどなど、こう書き出してみても、不便なことばかり。
でも、この不便さが、自分が介入できる余地があるというか自分で操作しているという実感がわいてとても愉しい。想い入れを込めて撮影したお気に入りの写真を綴じておくに、相応しいアルバムがある。
クレールフォンテーヌ トラベルアルバムだ。
クレールフォンテーヌ社はフランスの代表的なノートメーカー。裏写りしにくい上質の紙は定評がある。このクレールフォンテーヌはまだご存知ない方もいるかもしれないが、皆さんよくご存知のロディアと、このクレールフォンテーヌは手帳専門メーカーのクオバディスグループの一員といえばその信頼性は十分おわかりいただけることだろう。
このトラベルアルバム、サイズはA4のちょうど半分くらいといったところ。外観は、上質なスケッチブックのようなつくり。表紙には、しっかりとした厚みのある紙が使われているので何度も見返しても、耐久性には問題なさそうだ。つや消しの落ち着いた黒の表紙には目立ったロゴの押し出しもなく私好みの控えめのエンボスのロゴが片隅にあるだけ。
■ 黒の台紙に写真を貼っていく
あくまでも「主役は写真を撮るあなたですよ」と語りかけているようなそんな感じがする。表紙を開けば、写真を貼り付ける黒の台紙と罫線入りの白のノートが1ページごとに交互に綴じられている。
だから、見開きにすると片側には写真が、反対側にはその写真のコメントがセットで見られる。
黒の台紙は表紙同様にある程度の厚みがあり写真を貼ってもぺらぺらする心配はない。この黒の台紙にお気に入りの写真を貼り付けてみるととっても写真が引き立って見えるから不思議だ。ちょっとした作品のように見えてしまうのは私のひいき目だろうか。
最近のアルバムはポケット式が多いが、こういう糊で貼り付けるアルバムというもの情緒があってとてもよい。まさに、写真集を作っていると、実感できるひと時となる。
ノート部分には、思いつくまま自由に書けばいいと思う。
私の場合は、「写真のタイトル」「撮影したカメラ・レンズの種類」「撮影場所」「撮影した日」「その時感じたこと」などなど
「写真のタイトル」というと大げさに聞こえるかもしれないが、私は、「青い自転車」「春の空」など思いつくまま書きとめている。こうしてタイトルを考えるのも写真集を作る1つの愉しみとなる。
36枚撮りのフィルムを撮り終えて、写真の出来ばえをチェックしてみると、1枚や2枚くらいは、「これは!」と直感的に思える写真があるはずだ。
そうしたお気に入りの写真だけを選んでコーヒーでも飲みながら1枚1枚貼り付けコメントをしたためていけば、きっと、自分だけの素敵な写真集が出来上がると思う。
人のために撮ってあげる写真だけでなく、たまには、自分のための写真も撮ってみるのもいいものですよ。
A5クレールフォンテーヌ トラベルアルバム ブラウンは、こちらで販売されています。
*関連リンク
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