■ 「ジェットエース究極版」 アシュフォード + pen-info.jp IDEA piece 2,000円+Tax
□このサイトをご覧いただいている方には、
すっかりお馴染みの
鉛筆付きのコンパクト手帳 「ジェットエース」。
実は、
このたび私がディレクションさせて頂いた
オリジナル版が限定で販売されることになった。
今回コラボレーションさせて頂いたのは
ダイゴーさんではなく、
システム手帳ブランドのアシュフォード(シーズンゲーム)さん。
ご存知の方もいるかもしれないが、
アシュフォードは、ダイゴーのグループブランド。
アシュフォードさんには、
私のわがままを
あれやこれやと辛抱強くお聞き頂き、
商品化をして頂いた。
そうして出来上がったのが
「IDEA piece(アイデア ピース)」。
「piece」とは、「断片」や「かけら」という意味。
これまで19冊使ってきた
私の「ジェットエース」の用途を振り返ってみると、
不意に思いついたアイデアを書きとめるというのが
圧倒的に多かった。
そのアイデアは、
はじめは小さなものだが、
それがきっかけとなって
その後色々なプロジェクトに発展していくことも少なくなかった。
ちょうどジグソーパズルのひとつのピースからスタートして、
最終的には大きな絵を作り上げるみたいな感じだ。
私にとって、この手帳は
そうしたアイデアのピース(かけら)を書きとめておく大切な場所。
そんな思いも込めて、このネーミングにした。
□表紙は、本革レザー。
ジェットエースの機能性は
コンパクトで使いやすい点など、
とても気に入っている。
ただ、表紙の雰囲気だけは
正直なところ
あまり気に入っていなかった。
表紙がレザーだったらいいのにと
かねてから感じていた。
一時期は
自分でレザーを張り合わせて
使っていたこともあった。
それが、今回かなえられた。
【全5色。左から ブラック、ネイビー、グリーン、ラスタ、レッド】
表紙の革には
ソフトな質感のキップ革を使っている。
そもそも「ジェットエース」の表紙は
ビニールで出来ていて、
ほどよい柔らかさがある。
レザーカバーになっても、
その柔らかさは、ぜひとも保ちたいと思った。
今、ちょうど
「IDEA piece」の一冊目を
使い終わろうとしている。
今回のキップ革は
新品の状態では表面がフカフカとした手触りがあるが、
使い込んでいくほどに、表面がツルツルになっていく。
こうなると、
しなやかさがより一層味わえる。
もう一つ私がこだわったのが、
手帳のコンパクトさを維持すること。
ともすると革カバーになると、
仕上がりが分厚く、大きくなりがちだ。
今回のものには
薄めの革が使われている。
そうは言っても、
新品の「IDEA piece」と「ジェットエース」を比べると、
ほんのわずかに厚みがある。
ただ、
これも使っていくうちにだんだんと
落ち着いていく。
□細かな点では、
角の加工も丁寧に仕上げて頂いている。
オリジナルの「ジェットエース」に合わせて、
優しいカーブを描いている。
革でこの加工をするのは
実は結構手間がかかるものらしい。
単に角を丸くカットするのではなく、
丁寧に革を折り込んで、
自然なカーブを作り出しているのだ。
内側を見ると、シワがよっている。
シワが寄るということは、
そこだけ厚みが出てしまう。
親指とひとさし指で角の部分をつまんで、
その厚みをさぐってみたが、
表紙の部分と比べ
ほんのわずかの厚みしか感じられなかった。
厚みが出ることを踏まえ、
予めそこだけは革を薄くすいているのだ。
小さい「IDEA piece」には、
こうした職人の技がちりばめられている。
□「ジェットエース」を使っていて、
私が気に入っているのが、
ページの見開きの良さ。
どのページも
綴じ込みから開いていく。
さながらドアが開いていくみたいに。
なりは小さいが、
この見開き性により、
タップリと書いていける。
この点も革カバーになっても、
しっかりと味わいたい。
使い始めこそ表紙の開きに多少の硬さがあるが、
しばらく使っていくとレザーにしなやかさが生まれ、
ページの見開き性は格段によくなっていく。
ちなみに
ジェットエースと同じように
表紙の折り目の部分には
あらかじめスジが付けられている。
この様に「ジェットエース」のよさは、
どれひとつ損なうことなく、
手触りのいいレザースタイルを実現した。
□実はもうひとつ
オリジナルの「ジェットエース」から変更したことがある。
それは付属されている鉛筆。
鉛筆の軸色は
無塗装のナチュラルカラー。
ひものしおりも
表紙のレザー5色にあわせて、
ひとつひとつ違う色にしている。
このしおりの色選びにあたっては、
差し色的に違う色にしようかとも思った。
しかし、
それはやめて基本的に同系色のものにした。
というのも、この手帳は
机の上で使うより外で使う方が多い。
歩いている時、電車に乗っている時、
だれかと食事をしている時などなど。
そうした人目につく時に
あまりメモすることが目立ってしまうのは
好ましくないと考えたからだ。
ただ、ブラックに黒いしおりだと
ジェットエースと同じになってしまうので
それだけは落ち着いたグレーにした。
□今回の「IDEA piece」は、
本革を使っていることもあり、2,000円+Tax。
なにもアイデアを書く手帳に2,000円も出すのは
バランスに欠いていると感じるかもしれない。
しかし、私はこう考える。
アイデアメモこそ投資すべきだと。
冒頭でも触れたように
どんな大きなプロジェクトも
些細なアイデアからスタートする。
それをそこらへんある
紙切れに書くのではなく、
専用ツールでしっかりと受けとめる。
その方が
断然、仕事のスタートも気持ちよく切れると思う。
(2014年3月4日作成)
■ IDEA pieceは、以下店舗で販売されています。
* TOHJI とうじ
* 阪急うめだ本店 文具売り場
* ナガサワ文具センター 以下店舗
ネットショップ本店
楽天市場店
Pen Style DEN
梅田茶屋町店
神戸煉瓦倉庫店
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