■ その29 「頑丈な造りのホチキス針リムーバー」 サンスター文具 はりトルPRO 399円
□ホチキス止めした針をはずすのは結構やっかいなもの。
ホチキス本体の後ろ側にあるへらのようなリムーバーを使って
はずしたり、ちょっと危ないけど、手でとったりすることもある。
きれいにはずさないと大事な書類をキズつけかねない。
□このはりトルPROはこうしたホチキスの針はずしという
やっかいな作業をいとも簡単にこなしてしまう優れもの。
この手の商品は、以前から見かけたことがあり、
企業のロゴ等の入ったプラスチック製のものを私も以前
使っていたことがあった。
はじめは、面白いように針がはずせたが、プラスチックという
こともあり、耐久性がなく、本体のほうが先に壊れてしまった。
それからというもの、また以前のように、手でとったり
ホチキスの後ろでとったりしていた。
□このはりトルPROはボディ全体がスチール製で出来ており、
耐久性の面でも安心なつくりになっている。
特段、デザインされたというスタイルではないけど、
余計なロゴや装飾もなく質実剛健といった感じでとても
すっきりしている。
よくありがちな、メーカー名すらこの商品には
見当たらない。
こうした、徹底した潔さが399円という安さにつながっているのだろう
ただ唯一のデザインのポイントなっているのは、ハンドル部分の
ドッドマーク。
見た目のシンプルデザインと握りやすさの両面に貢献している。
□使い方はとても簡単。
はりトルPROの先端を止めてあるホチキスの針にくぐらせて
ハンドルをギュッと握り締めるだけ。
すると、いとも簡単に針はとれてしまう。
残された紙はもちろん穴は開いているが、ほとんど傷みはない。
スチール製のおかげで安心した使い心地となっている。
コツといえば針にくぐらせる時に、紙をいためないように
ちょっと気をつける程度。
原理としては、ホチキスの針を下側から固定しながら上から
押さえつけることで、針は真ん中から下側に折れて
紙に止まっている針の両足が浮き上がるという仕掛け。
簡単なような難しい仕掛け。
はずれた針をよーく見てみると、ちょうどM字のような形をしている。
□言葉での説明では難しいので、まずは実際に試していただきたい。
おそらく、病みつきつきになること請け合いである。
実際、私もこのはずし心地に魅了され、机の上にあったホチキス止めの
書類を手当たり次第はずしてかかった。
みなさん、はずし過ぎにはご注意を・・・
□ホチキスの針はずしは、間違ってホチキス止めした時に使うもの。
極力、間違いは少ない方がいい。
いいに決まっている。
でも、このはりトルPROを使うと不謹慎かもしれないが
無性にはずしたい衝動にかられてしまう。
わざと間違えるわけではないが、間違えると、何だがうれしい気分
になってしまう。
私は、このはりトルPROで針をはずすと、
必ず、そのはずれたM字型をした針をまじまじ見つめて
「よし」とつぶやいてしまう。
なにが「よし」なのかわからないが、まー、いいだろう。
失敗や間違いが気にならなくなる素敵な文具である。
(2004年6月2日作成)
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