文具で楽しいひととき

■ その8 ) 「なぜ、朝はなんでもできそうな気がするのか?」

□人は、同じ失敗を繰り返すと
 だんだんと学習して、もう同じことはしなくなるものだ。

 大体のことは 私も学習してきたつもりだが、
 こと時間については、40過ぎになった今も
 まだまだで、同じ失敗を繰り返してしまう。

 どういうことかと言うと、
 朝にその日やるべきタスクをリストップするときに
 必ずと言っていいほど、たくさんあげてしまう。

 朝は、なんだか自分という人間には
 無限のパワーがみなぎっているように感じられ
 なんだってできそうな気分になってしまう。

 朝にパワーがみなぎり、
 やる気まんまんなのは
 決して悪いことではない。

 むしろ、
 いいことだ。

 私が自分の中で問題視しているのは、
 一日という時間の見積もりを
 誤って到底終わらないタスクを
 リストアップしてしまうという点。

 それも、
 たまになら、しかたがないと納得がいく。

 しかし、前日に、
 自分でリストアップしたタスクの
 半分も終わらせることが
 できなかったというのに、
 翌朝にはそんなことケロッと忘れて、
 なんでもできる人間に生まれ変わって、
 また、たくさんのタスクをせっせとリストアップしている。

 当然、
 その日に仕上げることができない。

 それなのに、
 その翌日にはまたなんでもできる人間が
 出現するという繰り返し。

 そこには、
 「学習」という二文字は
 全然存在しない。

 ほとほと自分が嫌になってしまう。

□では、いったい、
 なぜこうした失敗を毎日毎日繰り返してしまうのだろうか。

 これは、時間というものが
 実態がなかなかつかみどころが
 ないからではないかと思う。

 そもそも時間は、目に見えない。

 1日というものを目の当たりにする朝は、
 それがどれくらい長いのか、はたまた短いのか
 いまいちピンとこない。

 ピンとこないものだから、
 たくさんあると早合点してしまうのではないか。

 このたくさん時間があると
 ついつい余裕をかましてしまうというのは、
 確かにあると思う。

 一日のスタートの朝もそうだし、
 一年のはじまりである1月や2月なんかでもそうだ。

 まだ始まったばかりと
 ついついキリギリス状態になってしまう。

 そして、夕方や、12月頃といった後半になると
 終わりが見えてきて
 ようやく慌てて色々とやり始める。

 それなら、
 サッサとスタートの段階から
 取り組んでおけばよいのに、
 と思っても、時すでに遅し。

 そして、予定していたことが
 出来ずじまいとなる。

 人は、その時間の終わりが明確になって
 はじめて慌てだすようだ。

 それなら、
 朝の段階でその日の終わりを明確に意識すればいい。

 思い返してみると、
 終わりを明確に意識したという事は
 私にもこれまであった。

 それはたとえば
 その日の夜に大切なデートが控えている時。

 その日は、
 朝から俄然馬力をかけて仕事を仕上げることができた。

 これも終わりを意識した効果かもしれない。

□つまり、
 私が考えるに
 1日なり、1年という時間を
 まんべんなく活用していくには、
 その区切りとしての終わりを明確に意識するというのが
 大切なんだと思う。

 「時計式ToDo管理付箋」は、
 一日を2つの円の面積で明確に意識できる。


 


 私には、
 そもそもこの2つの円の時間しかないのだと
 意識せざるを得ない。

 しかも、
 ひとつひとつのタスクを
 時計式に書き込む時には
 その所要時間をしっかりと
 見積もらなければならない。

 そうすると、
 2つの円には
 はじめから、つまり朝からその日に出来ることしか
 書き込めない。

 ひとつひとつのタスクを書き込んでみると
 よくわかるが、
 当初リストアップしたことが全部、
 書き込めないことがある。

 こうすると、
 朝から一日という時間は思っているほど
 長くないぞと 思い知らされることになる。

 こうなると、
 午前中から、
 結構切迫感を伴って仕事に取り組める。

 午前中から適度なパワー配分ができるので、
 午後特に夕方に、大慌てすることもない。

 時計式のメリットのひとつとして、
 この朝から一日の終わりを
 明確に意識できるということがある。


 (2012年1月23日作成)


 ■ 「時計式ToDo管理付せん」は、以下のショップで販売されています。

    * フライハイト
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