文具で楽しいひととき
■ その94 「本好きにはたまらない。。。」 phrungnii ブックパッカー 2,205円
                                            


  
  

□ここ数ヶ月、本の制作にかかりきりだった。

 人生の中で、こんな短期間に文章をあれこれ考えて書くというのは
 大学時代の卒論の時以来のような気がする。
 いや、あの時よりもずっと今回のほうが大変だった。

 人間、慣れないことをすると、思わぬ反応が色々と出てくるもので、
 私の場合、自分の頭と体からなけなしの文章を振り絞っていたので
 私の中の文字という文字が必要以上に枯渇してしまったようだ。
 そんな私は、これまでないくらい、
 無性に文字を、つまり本を読みたくなるという症状が出て来た。

 ちょうど、マラソンで汗をたくさんかいて、体が水を欲するという感じに近いと思う。

 私の場合は一時的なものだったが、いっときも本が手放せないというくらいに
 本好きの方にぴったりのものがある。


□ブックパッカーという代物。

 本を肩から提げて、読みたいときにさっと読み始められるというもの。

 一見すると、キャンバス地のごくふつうのブックカバーのようだ。


  


 私が手に入れたブックパッカーは文庫本用。
 早速、読みかけの「さらば、国分寺書店のオババ」をセットしてみた。

 よくあるブックカバーと同じように、本の表紙と裏表紙の端っこをカバーのポケットに
 差し込む。


  


 差し込んでみると気づくのだが、裏表紙側のカバーだけがやけに長くなっている。
 一瞬、間違ったのかと思ってしまうところだが、これで正しいのだ。

 その長いカバーで本をくるむようにして、ボタンにひもをくくりつければ
 持ち運ぶ時の準備は基本OKとなる。

 これにて、一件落着かと思いきや
 ブックパッカーの一つの角からビローンと、紐が出てしまっている。

 このままの状態でも、肩から提げることも可能だが
 ちょとブラーンとして、なんだかだらしない。


  


 この紐は読みかけのページにはさみむのが正しいやりかた。
 そうしてみると、ブックパッカーの両端から紐が出てきて
 きちっとした感じになる。


  


 肩からたすきがけしてみると、ブックカバーと言うよりも
 まるで、小さなバッグのようだ。


  


 そしていざ、本を読もうとすれば
 先ほどの紐がしおりの役割も果てしてくれているので、
 本を開くと同時に、さっと読書体勢に入ることができる。


  


 紐につながれたまま、本を読むというちょっと変わったスタイルになるのだが、
 これが意外と快適。


  

 
 読書を中断したければ、再び紐をはさみこんで
 ボタンにヒモをクルクルと巻いて、手をパッと離してしまえばいい。

 ちょっとした隙間の時間にも本を読みたいという
 二ノ宮金次郎的な人には、うってつけだと思う。

 
□さらに、気が利いているのは
 長めのカバーの内側に小さなポケットが付いている。

 作者の方によると、ここにはJRのプリペードカード スイカを
 入れておくのだそうだ。
 ちなみに、スイカは関西では「イコカ」という名前らしい。
 とても素敵なネーミングだと思う。


  

 
 さて、スイカを忍ばせておけば、
 肩からさげたブックパッカーごと自動改札にタッチして
 スマートに駅から駅へと移動できるのだ。

 ポケットやかばんからスイカを取り出すわずかな時間も読書に
 あてることができる。


□この文庫本サイズのブックパッカーの他に
 ひとまわり大きい「地球の歩き方」サイズというものもある。(2,520円)


  


 海外で、地球の歩き方を堂々と開いて、周りをキョロキョロするのは
 場所によっては、危険なこともある。

 文庫本版よりも大きなサイズなので傍から見ると、
 よりバックっぽさがあるので、安全に見ることができる。

 旅行の時は、何かと荷物が多くなりがちなので
 普段は肩からぶら提げて、必要な時はさっと取り出せる
 のはとてもいい。


  


□このブックパッカー、さすがにスーツ姿には、似合わないけど
 休日の時などには、お気に入りの本を入れて
 ぶらりと出かければ、どこにいても素敵な読書タイムを
 楽しむことができそうだ。

(2005年11月22日作成)


 ■ ブックパッカー 文庫本サイズ ブラックは、こちらで販売されています。

 □ サブロさんでも手に入ります。


<本棚に本がギュウギュウづめの方へ。。>

 ■ 「これがあると、取り出すのがとても楽になる」 Pyloneer P-hook


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