文具で楽しいひととき
■ 「気兼ねなく使える革キャップ」 ASUMEDERU 鉛筆キャップ 300円+Tax


 


□最近、鉛筆を使っていく上で
 楽しみになっているのが、
 肥後守で削る作業。


 


 はじめは、おっかなびっくりだったけど、
 今ではだいぶ慣れてきた。

 ナイフで削るよさは、
 自分好みの仕上がりにできるところ。

 私の好みは、
 細字の筆跡をできるだけ長く味わえるよう、
 芯をなるだけ細く長くするスタイル。

 キリリと尖った芯先に削れると、
 さぁ仕事をがんばるぞという気持ちになっていく。

 仕事が終わり、
 鉛筆をペンケースにしまう時に、
 その芯先を保護するために、
 今私が使っているのがこのレザーキャップ。

 芯をがっちり守るという意味では
 メタルキャップにはかなわないけど、
 このキャップのぼくとつとした雰囲気が気に入っている。


□キャップと言えば、
 先端に行くに従い細くなっている、
 または筒状になっているものだ。

 しかし、
 これは先端が平たい四角形。


 


 キャップというより「ヘラ」という感じだ。

 とは言え、
 鉛筆が収まるところは、
 ちゃんとステッチで縫い合わされている。

 それにあわせて、
 カットしても良さそうなものだ。

 ずいぶんと、ぶっきらぼうだなと思った。

 しかし、値段を見て、
 なるほどこれもいいかも思い直した。

 1個300円+Taxなのだ。

 そうか、ステッチでカットしなかったから、
 余計なコストをかけずにリーズナブルな価格を
 実現させたのかも知れない。

 私の知る限りレザー製のキャップは、
 1,000円前後のものが多い。

 1本100〜200円ほどの鉛筆に
 その何倍もするキャップというのは、
 少々アンバランスにも感じていた。

 300円なら鉛筆とのバランスもいい。


□手に入れやすい価格だったので、
 3色買ってみた。

 仕事場に戻って、
 早速鉛筆をセットしてみた。

 真っ平らのキャップの差し込み口を
 広げて鉛筆をセットする。

 ググッとねじ込むような窮屈さがある。


 


 鉛筆をセットしてみると、
 先ほどのヘラスタイルから
 一転して姿形が変わる。


 


 フラットだったところに鉛筆を差したので、
 全体に丸みを帯びている。


 


 よく見ると、
 根元のところだけ
 少しばかり細いシルエットになっている。


 


 鉛筆の軸の分だけスリムになっているのだ。

 どことなく
 ヘラっぽさがさらに増したようにも感じる。


□さっきはぶっきらぼうと感じていた
 その四角いヘラみたいなところの意味を
 ここで思い知らされた。

 付けたキャップをはずす時に、
 このヘラがつまむ際のちょうどいい指がかりになる。


 


 ちゃんと意味があるぶっきらぼうだったのだ。


□基本構造は細長い革を2枚重ねて、
 芯先の形で縫い合わせただけ。

 他に一切余計なものはない。

 そのため、とても軽量。

 鉛筆の後側にさして書いても、
 重みを感じることはない。


 


 素朴だけど、
 なかなかいい鉛筆キャップだと思う。


 



□記事作成後記

 短くなった鉛筆はどこか寂しさがありますが、
 このキャップを付けると、
 一転して楽しい雰囲気になります。

 まるでロケットのようです。


 

 


(2014年4月1日作成)


 * 私は、このキャップを横浜ロフトさん(文具売り場)で買いました。


 



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