■ その80 「キャップのない蛍光マーカーペン」 ペーパーメイト アクセント 157円
□蛍光マーカーは、大量の情報の中で、
「ここは!」という重要と思えるところにマークして強調させるというのが
本来の目的。
なので、常に必要という訳ではないが、
前触れもなく、急に必要になるという筆記具の中でもちょっと特殊な存在だ。
これまで、あまたあった蛍光マーカーというものは、
キャップ式になっていたので、いつ来るかわからない
「ここは!」が来ると、そのつどキャップをカチッと両手を使って開けるか
はたまた、口を使って開けて、マーキングをしていた。
そして、マーキングが終了次第、すみやかにキャップを戻すという手間のかかる
作業が必要だった。
今回ご紹介するマーカーは、なんとキャップがなく、
ノック式になっている優れもの。
単にノック式にしただけでなく、ちょっとした面白い仕組みが隠されている。
□ノック部分を見てみると、明らかに長くなっている。
そこをぐいーっと押し込んでみる。
ちょと長めのストロークを感じつつ、カチッという音ともに
ペン先から見慣れたマーカーのペン先が顔を出す。
一見、何の変哲もないこの一連の動きに秘密が隠されている。
マーカーのペン先は、出したまま放置しておくと
インクが乾いてしまうという課題がある。
これまでのマーカーは、この問題をキャップで密閉するということで
解決していた。
□一方、このノック式はキャップがない訳だから、マーカーが外気にさらされてしまう。
アクセントでは、この問題をユニークな方法で解決していた。
ペン先の穴を覗き込んでみると、中にふたがあってマーカーが見えない。
ふたでふさぐことで密閉構造にしていたのだ。
ノックを押し込んでみると、それまで閉まっていたふたがパカっと開き、
その後から、マーカーがとび出してくる。
マーカーを収納すべく、もう一度、ノックをしてみると、
ペンが引っ込んだ後に、そのふたが閉まるという
とてもよく出来た仕掛になっている。
先ほどの、ちょっと長めに押し込むノックは
ペン先を出すということに加え、ふたを開けるという動作も
つかさどっていたのだ。
穴をよーく覗き込まなければ、そのふたの開閉を確認することができない。
せっかくの、この楽しい動きを外からでも見られるように
スケルトンボディにして欲しかったと、個人的には思う。
意外と、これは大切な技術で、そうやすやすとは見せられません、という
事情もあるのかもしれない。。。
□不意にやってくる「ここは!」に出くわしても、
このノック式なら、片手のワンノックだけで、
さっとマーキング体勢に入ることができる。
あまりの使い心地の良さに、
あれも、これもマーキングしてしまい、
どれが本当に重要なのか分からない、、、、
なんてことにならないように注意が必要かもしれない。
(2005年6月14日作成)
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