文具で楽しいひととき
CATEGORY / 時計式ToDo管理ふせん
以前、勤めていた会社の上司で、とても、細かい性格の人がいた。
その部署には、私を含めて30人くらいのスタッフがいたが、それぞれのプロジェクトの進捗状況を完全に把握しているという人だった。例えば、私がそろそろあのプロジェクトの企画書をまとめないとな。などと、頭の中で不意に考えていると、その上司が「土橋さん、例のプロジェクトは今どんな状況?!説明してくれる!」などと、私の心をすっかり見抜いているかのように絶妙なツッコミを入れてくる。
こどもの頃に、夕方テレビを見ていると、そういえば宿題があったっけ、でもこのテレビを見た後でやろう、などと頭で考えていると、母親が、これまた絶妙なタイミングで、「宿題やったの?!サッサとやっちゃいなさい!!」とよく言われたが、その上司は、まるで母親のような感覚の持ち主だった。
ある時、その上司から例のダイレクトメールの計画はいまどれくらい進んでいるだ!と、私がまだ考えてもいなかったことを突っ込まれて、あたふたしてしまった。これは、まずいぞ。叱られてしまう。と恐る恐るその上司の机に行き。まだ、何も手をつけていなかったので、来週の水曜日にその会議を行う予定です。
と苦し紛れに言った。
その後、てっきり叱られるかと思って、体の芯をギュッと硬直させてその上司の次の言葉を待っていたが、なにもなかった。顔を上げると、その上司は、プイと振り返って、スケジュールさえ決まっていればそれでいいんだよ。などと独り言を言いつつ、自分の席に戻っていた。
な~んだ、会議のスケジュールだけ決まっていれば良かったのか。と、ちょっと肩すかしを受けた気がした。当時は、この一つの仕事のために、しっかりと時間を確保するという効用を理解できていなかった。
しかし、今、「時計式ToDo管理ふせん」を使うようになって、その意味がしみじみととわかるようになった。一つの仕事は、そのための時間を設けて、その時間にそのことだけ取り組むということがなによりも一番仕事を進行させてくれる。
つまり、一度に一つ仕事だけしか取り組まないということである。そんなこと幼稚園生だってわかることと、おしかりを受けそうだが、これが意外と出来なくなってしまうものである。
ひとつひとつの仕事にそのための時間をしっかりと確保して取り組む、逆に言うと、他のことから全く解放されるので、そのことだけに集中できるのだ。これを時間を確保せずに、なんとなく、時の流れに身をまかせ的に、行っていると、自分ではなく、色々な状況に流されてしまう。
私は、ネットサーフィンをするときも、(もちろんそれが仕事上必要な場合だけだが、)「ネットサーフィン」をする時間を2:30~3:00までと決めて行うようにしている。
一度に一つのことだけを行うというのは、文字にしてしまうと、とても当たりまえすぎるのだが、これは、仕事を着実に前に進めていくために大きな効果をもたらしてくれる。
「時計式ToDo管理ふせん」を使うと一つの一つの仕事に時間を割り当ててやすくなる。
*「時計式ToDo管理ふせん 」
*「時計式ToDo管理ふせん」とは?