2004.06.02(29)

「キレイにホチキスハリをとる」

サンスター文具 

はりトルPRO

サンスター文具 はりトルPRO

ホチキスどめした針をはずすのは結構やっかいなものだ。ホチキス本体の後ろ側にあるへらのようなリムーバーを使ってはずしたり、ちょっと危ないけど、手でとったりすることもある。きれいにはずさないと大事な書類をキズつけかねない。

このはりトルPROはそうしたホチキスの針はずしというやっかいな作業をいとも簡単にこなしてしまう優れもの。この手の商品は、以前から見かけたことがあり、企業のロゴ等の入ったプラスチック製のものを使っていたことがあった。はじめは、面白いように針がはずせたが、プラスチックということもあり、耐久性がなく、本体のほうが先に壊れてしまった。それからというもの、また以前のように、手でとったりホチキスの後ろでとったりしていた。

サンスター文具 はりトルPRO

■ 頑丈なメタルボディ

このはりトルPROはボディ全体がスチール製で出来ており、耐久性の面でも安心なつくりになっている。特段、デザインされたというスタイルではないけど、余計なロゴや装飾もなく質実剛健といった感じでとてもすっきりしている。よくありがちな、メーカー名すらこの商品には見当たらない。

こうした、徹底した潔さが380円+Taxという安さにつながっているのだろう。ただ唯一のデザインのポイントなっているのは、ハンドル部分のドッドマーク。見た目のシンプルデザインと握りやすさの両面に貢献している。

サンスター文具 はりトルPRO

■ 先端をハリにくぐらせて握るだけ

使い方はとても簡単。はりトルPROの先端を止めてあるホチキスの針にくぐらせてハンドルをギュッと握り締めるだけ。

サンスター文具 はりトルPRO

サンスター文具 はりトルPRO

すると、いとも簡単に針はとれてしまう。残された紙はもちろん穴は開いているが、ほとんど傷みはない。スチール製のおかげで安心した使い心地となっている。コツといえば針にくぐらせる時に、紙をいためないようにちょっと気をつける程度。原理としては、ホチキスの針を下側から固定しながら上から押さえつけることで、針は真ん中から下側に折れて紙を貫いている針の両足が抜けていくという仕掛け。

サンスター文具 はりトルPRO

簡単なような難しい仕掛け。はずれた針をよーく見てみると、ちょうどM字のような形をしている。

サンスター文具 はりトルPRO

言葉での説明では難しいので、まずは実際に試していただきたい。おそらく、病みつきつきになること請け合いである。実際、私もこのはずし心地に魅了され、机の上にあったホチキスどめの書類を手当たり次第はずしてかかった。みなさん、はずし過ぎにはご注意を・・・ホチキスの針はずしは、間違ってホチキス止めした時に使うもの。極力、間違いは少ない方がいい。いいに決まっている。

でも、このはりトルPROを使うと不謹慎かもしれないが無性にはずしたい衝動にかられてしまう。わざと間違えるわけではないが、間違えると、何だがうれしい気分になってしまう。私は、このはりトルPROで針をはずすと、必ず、そのはずれたM字型をした針をまじまじ見つめて「よし」とつぶやいてしまう。なにが「よし」なのかわからないが、まー、いいだろう。

失敗や間違いが気にならなくなる素敵な文具である。

サンスター文具 はりトルPRO

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