2004.01.13(9)

「大人の鉛筆削り」

DUX

鉛筆削り

DUX 鉛筆削り

鉛筆を削る方法は、大きく分けて2つ。

電動の鉛筆削りを使う、または、自分の手で削るだ。私は断然後者である。じっくり時間をかけて自分の手で鉛筆を削り、まっさらな紙の上に削りたての鉛筆で書く時、一種の緊張感がある。鉛筆で書くということは、鉛筆を削ることからすでに始まっている。ここに、その鉛筆削りという行為そのものを存分に楽しませてくれる逸品がある。

■ 真鍮削りだしボディ

ドイツDUX社のものである。まず、値段が2,500円する。鉛筆削りがなんでそんなに高いのと思う方もいるかもしれないが、それを納得させるに十分なものとなっている。まず、本体が真鍮削りだしとなっている。サイズは幅3cm×奥行1.6cm×高さ1cmと、よくある鉛筆削りの小ささながら、手にのせるとずっしり重い。重さ35g。概観は金色で見た目の高級感も充分。

さらに、本体を収める専用革ケースが付属している。どうして、鉛筆削りにケースが、、しかも革製なのか。個人的にはこういう徹底したこだわりは大好きである。これは、おそらく真鍮製の本体をガードするためと、カバンやポケットなどに入れて持ち歩くことを想定しているのだろう。

DUX 鉛筆削り

こんなにこだわった鉛筆削りは他にはなかなかない。これなら2,500円というのも頷ける。一生ものの鉛筆削りといったところである。わたしはこの鉛筆削りで手持ちの鉛筆を手あたりしだい削ってみた。削り心地はしっかりとした真鍮ボディのおかげで、なかなかのものだ。

一緒に持ち歩くとしたら、以前にも紹介したファーバーカステル社のUFOパーフェクトペンシルがいい。UFOには鉛筆削りはついているが、気分で使い分けてみたい。

DUX 鉛筆削り

■ 削り仕上げを選べる

機能的には、本体横にダイヤルがある。これで削り方を好みに応じて3段階に変えることができる。ダイヤルには1、2、3があり、回してみると「カチッ、カチッ」というしっかりとしたクリック感がある。1を選ぶと芯の先が少し短め、3は長めとなる。

刃はプラスドライバーで交換が可能となっており、DUX用の替え刃が別売りされているのがうれしい。せっかく本体が真鍮なので、刃を交換しながら、末永く使いたいものである。

DUX 鉛筆削り 

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