文具で楽しいひととき
クツワ
アルミ定規
いくつものことができる見るからに多機能な文具より、見た目は普通なんだけど、実は、こんなことも出来るんです。。という「静かな多機能文具」というものに私は惹かれる。
たとえるなら、いつも元気で勉強もスポーツもできる子より普段は教室で静かにしているけど、実は空手の有段者でそのことは一切本人からは言わないけどあるとき、みんなが知るみたいな方が感じ。この定規にはそうした面がある。
■ クツワ アルミ定規
その存在は、以前から知っていたが、ちゃんと使ったことがなかった。ある機会に使わせて頂いたところ、そのすばらしい切れ味に驚いた。定規の切れ味に驚くというのもどうかと思うけど、とにかく驚いてしまった。
これは、定規売り場ではなくむしろハサミやカッター売り場に行くべきだ、と強く感じた。定規の本分は長さを計ることである。ただ一部のユーザーの間では紙に定規を添えてピリピリと切るという用途に使っている人も結構いる。
なんとなくのイメージだが、これをやっている人は会社の中でも年配者が多いように思う。というのも、この定規で紙を切るというのはちょっとしたコツがいるからだ。その点、このアルミ定規は、コツが全くいらない。
■ 45度という角度
まず、定規が全身アルミで作られている。一般的な定規はプラスチック製が多い。紙の上にペタリと置いた時のフラット具合がプラスチックの時よりもいいように感じる。紙と定規の間にもはやすき間がないような感じだ。
そして、紙を切る部分である定規のエッジが45度になっている。
メーカーの説明書にはこの角度が切れ味のよさを生み出していると書いてある。ただ、私がこれまで使っていたプラスチック製の定規も角度としては同じような感じだった。ルーペで拡大して見比べてみた。
*こちらが、プラスチック製の定規
角度というよりもむしろ違っていたのはその先端の加工精度だった。プラスチックの方は先端が丸くなっているのに対し、アルミ定規は、少々鋭利になっている。とは言え、手で触れても全く問題はない程度ではある。
この加工精度の差が切れ味のよさに繋がっているのではないかと睨んでいる。つまり、紙を切るとき定規のエッジの先端がいかにピタリと接しているかということだ。よりピッタリしているアルミ定規の方がいいはずである。
■ 練習ナシでもキレイに切れる
ここで実際に切ってみたいと思う。コピー用紙にアルミ定規を添える。定規の表面にはここから切ってくださいというマークならびに、これくらいの角度で紙を引っ張るようにという矢印もご丁寧にある。
それに従って紙を手前に引っ張ればスムーズに紙が切れていく。
切った紙の跡もなかなかキレイ。プラスチック定規で同じようにやるとアルミの時ほどのスムーズさはなく切れ目も少々パサパサしている。
*アルミ定規で切ったもの
*プラスチックの定規で切ったもの
これは、「切っている」と「破っている」くらいの違いだ。紙を切る方法はいくつかある。たとえば、ハサミを使うというのがある。ただ、これだとまっすぐに切るのが難しい。
一方、カッターは定規を添えればまっすぐに切れるが、カッターマットを敷く必要がある。アルミ定規はそれらの不満点をうまい具合に解決してくれている。
さすがにカッターで切った切り口ほどシャープさはないが、ちょっと切るというくらいであればちょうどよい。やはり、この定規は、ハサミやカッター売り場に置かれるべきだと思う。
■ 記事作成後記
目盛りは、定規の端っこギリギリからスタートしています。
それを使うと、ペンと一緒に立てれば、簡単に長さが計れます。
クツワ アルミ定規 ブラック 30cmは、こちらで販売されています。
シルバー 30cmタイプ
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